【本日の名言】「愛し得る(愛しうる)ということは全てをなし得ることである」とはロシアの代表的な作家・チェーホフによる『手帖』に残された言葉であるが、この言葉の意味・解釈・教訓とは?チェーホフとはいったいどんな人物だったのか?について
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「愛し得るということは全てをなし得ることである」の意味・解釈・教訓とは?
この言葉の出典はロシアを代表する小説家・チェーホフによる『手帖』より。
『手帖』は円熟期のチェーホフが様々な物事についての感想や覚書をノートに書きとめていた箴言(しんげん)集であり彼の日記ともいえる。
愛しうるということは全てを為しうることである
の意味とは?
一言で言い換えるなら
愛があればなんでもできる。
愛することができるのであれば、どんなことでもできる、乗り越えようとする力が
人間のもつ愛することの力なのだ。
これは男女の間や恋人同士の恋愛においてだけではなく、
親子の愛もしかり、例えばペットへの愛もしかりであろう。
愛し得る(あいしうる)こと、すなわち愛することができるのであれば、どんなに嫌なことであってもどんなこともすることを厭わない(避けない、嫌がらない)でできるだろう。
逆に言えば、なんでもできる、どんなことでもできるような関係を『愛』ということもできるかもしれない。
チェーホフとはどんな人物だったの?
アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ
Anton Pavlovich Chelhov ロシア語Антон Павлович Чехов
1860年誕生〜1904年没(享年44歳)
ロシアの劇作家・小説家・医師
チェーホフは南ロシアの商人の家庭に生まれたが幼少期から生活の厳しさを体験して育つ
・・・1876年に一家は破産し夜逃げするが、アントン・チェーホフだけは残り学業を優先させた。
モスクワ大学医学部に入学し、医師としても活動をしていたが
学生時代から家族を養うために風刺雑誌にウイットとユーモアに富んだ作品を書いた
やがて新進作家としての地位を確立するも23歳という若さで結核との闘病しながら創作活動を続けた。
当時のロシアの文壇では長編以外は小説にあらずといった風潮が強い中でチェーホフは短編小説を得意とし、数々の短編小説や戯曲を残した
チェーホフ作品は透き通った観察眼によって描き出され、人間の愚かさを笑うユーモアがあり
鋭いアイロニー(皮肉)に裏打ちされた短編の名手といわれており、
現代的な不条理を先取りする新しい演劇の旗手として名高い。
ロシア史上最大の不滅の名作と呼ばれる4大戯曲が有名である。
『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』は日本でも大正時代より上演されている舞台作品である。
絶望の時代を描く作品には虚無感と憂いが漂い、その根底には人間の未来への確信が感じられるものが多い。
代表作『わびしい話』『六号室』『かもめ』『三人姉妹』『桜の園』など
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