【本日の名言】鶏口となるも牛後と為るなかれ by 司馬遷(中国前漢の歴史家)とは?

名言鶏口牛後とは?

【本日の名言】「鶏口(けいこう)と為(な)るも牛後(ぎゅうご)と為(な)るなかれ」とはどんな意味?この名言を残した司馬遷(しばせん)とはどんな人物?どんな背景があっての言葉なのか?「鶏口と為るも牛後と為るなかれ」by 司馬遷(中国前漢の歴史家)の言葉として知られていますが実はこれを言ったのは司馬遷ではありません『史記』にこれを書き残したのは確かに司馬遷ですが・・・




鶏口となるも牛後と為るなかれの意味は?読み方は?

  • 「鶏口」の読み方は(けいこう):意味はそのまま鶏(にわとり)の口のこと(鳥のくちばしのこと)で、
    小さな団体(グループ)の長・頭(かしら)のたとえである。
  • 

「牛後」の読み方は(ぎゅうご):意味は牛の尻(しり)のことから、
    強者(強大なもの)に付き従って使われる者のことをいう。
  • 

『鶏口』と『牛後』は対義語
  • 

「為るなかれ」 の読み方は(なるなかれ):
意味はなるべきではない

鶏口と為るも牛後と為るなかれの意味は

「鳥の口のような小さな集団であっても、その中で長(トップ)になる方が、
大きな集団の中で尻(ケツ)に付き従うだけの従者になるよりは良い
」

と言う意味の故事成語、ことわざである。

鶏口と為るも牛後と為るなかれの原文は?

原文は「寧為鶏口、無為牛後」

=「寧ろ鶏口となるとも牛後となるなかれ」

これは『史記』巻69・蘇秦列伝 の中の一文であり、故事成語となった。
なので司馬遷が『史記』に書き残した言葉として知られているが、
中国の戦国時代の蘇秦(そしん)が言った言葉である。

鶏口牛後を英訳してみると?

「



鶏口となるも牛後となるなかれ」という日本語を英語に直訳すると


   Better be the head of a chicken than the tail of a bull.



英語のことわざになると


   Better be the head of a dog than the tail of a lion.

となり
英語のことわざを日本語に直訳すると
「ライオンの尾よりも犬の頭になる方が良い」となる・・・




司馬遷とはどんな人物?武帝の怒りを買って去勢された!?

司馬遷(しばせん)Sima Qian
姓は司馬、名は遷、字(あざな)は子長



中国の前漢時代の歴史家で夏陽の人物である。

司馬遷の生年没年に関しては諸説あり、かなり幅がある
?誕生:紀元前BC145年(中元5年頃) 〜BC86(始元1年頃)?




司馬遷は、司馬遷の父、司馬談の名を受けて、諸地方を旅して、古い記録などを集めた。
父の跡をついで太史令(中国で天文・暦・記録を司る役)となり「太史公」と呼ばれる。

匈奴(きょうど)の捕虜となった李陵(りりょう)の弁護をしたために
武帝の怒りに触れ、投獄された上、宮刑に処された。

宮刑きゅうけい、castration)とは、去勢する刑罰である
この刑は世界的に実施例があるが、中国におけるものが最も有名である。
男性器を機能不全にする刑で、家系繁栄を重んじる中国で子孫ができないことは重い恥辱となった。
女性の場合の宮刑は生涯にわたり宮中に幽閉された


2年後に大赦(古代の恩赦制度)によって出獄したあと、
全精魂をつぎ込み父の志をついだ『史記』130巻(


計52万6千5百字)を完成させた。


司馬遷自身が名付けた書名は、『太史公書』である。

「自分は死を恐れない。あの事件の時、死を選ぶのは実に簡単だったが、もし死んでしまっては自分の命など九頭の牛の一本の毛の価値すらなかった。死ぬことが難しいのではない、死に対処することが難しかったのだ。死んでしまえば史記を完成させることが出来ず、仕事が途中のままで終わるのを自分はもっとも恥とした

と述べ、更に

「今の自分はただ、『史記』の完成のためだけに生き永らえている身であり、この本を完成させることが出来たなら、自分は八つ裂きにされようともかまわない。」

出典: 『漢書』「司馬遷傳」

『史記』とは?日本の元号を選ぶときに参考にしている?

『史記』二十四史ある中国の正史(正式な歴史書)の中の一つである。

『史記』から強い影響を受けているのは中国だけではない。
日本でもかなり古い時代から『史記』は読まれている。

日本の元号を決める際の出典としても『史記』は採用されている。
平成の次の元号にも史記からの出典があるかもしれない・・・

二十四史とは司馬遷の『史記』を筆頭にしたこれらの文献のことをいう。

司馬遷『史記』、班固『漢書』、范曄『後漢書』、陳寿『三国志』、房玄齢等『晋書』
沈約『宋書』、蕭子顕『南斉書』、姚思廉『梁書』、姚思廉『陳書』、魏収『魏書』
李百薬『北斉書』、令狐徳棻等『周書』、魏徴・長孫無忌等『隋書』、
李延寿『南史』、李延寿『北史』

劉昫等『旧唐書』、欧陽脩・宋祁『新唐書』、薛居正等『旧五代史』
欧陽脩『新五代史』、脱脱等『宋史』、脱脱等『遼史』、脱脱等『金史』
宋濂等『元史』、張廷玉等『明史』である。

二十六史となる場合は下記の二つが加わる。
柯劭忞等『新元史』、趙爾巽等『清史稿』

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