【本日の名言】「年を重ねただけで人は老いない、理想を失う時に初めて老いが来る」の意味は?続きは?原文(オリジナル)はちょっと言い回しが異なる?これを言ったサミュエル・ウルマンはドイツ生まれのユダヤ系アメリカ人の実業家だったようですがどんな人だったのか?
目次
「年を重ねただけで人は老いない、理想を失う時に初めて老いが来る」とは?
この詩が発表されたのは
『From the Summit of Years, Four Score』(『80歳の歳月の頂から』)
というサミュエル・ウルマンの詩的エッセイなどを集めて家族が出版した詩集の中の
『Youth』(若さ/日本では『青春』と訳された)という詩の一文が元となっている。
サミュエル・ウルマンとはどんな人物?
Samuel Ullman 1840年誕生-1924年没 (享年84歳)
実業家であり、詩人であり、人道主義者であった。
サミュエル・ウルマンはドイツで生まれたユダヤ人である。
サミュエルが11歳の頃、家族でアメリカに移住。
アメリカの南北戦争勃発時、サミュエルは兵士として南軍(アメリカ連合国軍)として従軍したが
のちに除隊、その後は商売を始める。
27歳で結婚後は8人の子宝に恵まれた(うち6人が成長した。)
商売は金物屋から不動産など商売の経営の才能に秀でておりさらに
市会議員や教育委員会の委員など、いわゆる地元の名士となる
教育委員として在任中は「黒人にも白人と同様に教育を受けさせるべきである」という考えを持ち、
黒人教育の必要性を説き人道主義者であった。
病院の設立など、公共の福祉分野や地域コミュニティの社会活動や
ユダヤ教の指導者としても数多くの功績を残し、多くの人に慕われた。
サミュエル・ウルマンは引退後に執筆活動に熱を注いだ。
手紙や詩的なエッセイを綴るなど
引退後の時間を執筆の趣味に費やし、その題材は
愛、自由、若さ、生きること、ライフスタイル、信仰などについて語った。
サミュエル・ウルマンの代表的な著書は?
詩集”Youth”日本語では 『青春』もしくは『青春の詩』として訳されて知られている
このYouth(=直訳すると若々しさ)という詩は
サミュエル・ウルマンが70代をこえてから書かれた詩である。
サミュエルが80歳の誕生日を迎えたことを記念して、
家族によって彼がそれまでに書き溜めた詩やエッセイをのせた詩集(自費出版された本)
『From the Summit of Years, Four Score』(『80歳の頂から』) |
に掲載されている作品の中の一つである。
「年を重ねただけで人は老いない、理想を失う時に初めて老いが来る」の原文は?
もともとの原文ではこの一文である
“Youth is not a time of life, it is a state of mind”
若さ(青春)とは人生のある期間を指すものではなく、心のありよう(心の持ち方)をいうのである
この詩が日本で広がったきっかけはマッカーサー元帥?
1945年の『リーダズ・ダイジェスト』12月号に掲載された時には
上記のサミュエルのオリジナルであった原文にリライト(追記)がされたものが掲載されていたという。
この詩に感銘をうけたものが訳したものが『青春の詩』として、
さらにマッカーサー元帥(GHQ連合国軍最高司令官)が愛誦(あいしょう:好んで口ずさんだりすること)している詩として
広く紹介され多くの人に感銘を与えた。
「年を重ねただけで人は老いない、理想を失う時に初めて老いが来る」の意味は?続きは?
すでに翻訳されたものをかなり参考にして自分なりに現代風に(?)翻訳してみました。
「青春」とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。
優れた想像力、逞しい意志、燃える情熱、恐れや怯えを退ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こういった様相を青春というのだ
年齢を重ねだだけでは人は老いない、理想を失うときに初めて老いが来る。
歳月は皮膚のシワを増やすが、情熱を失う時、精神はしぼんでしまう。
苦悶や猜疑、不安、恐怖、失望などというものこそ、それらこそが、長い年月かのように人を老いさせ
精気ある魂をもチリにしてしまう。
年齢が70だろうと、16歳であろうともその胸中にあるものは何か?
驚異(不思議で驚くべきものや、驚くほどすばらしいもの)への愛や興味、
空に輝く星のような輝かしい物事や思想に対し、敬い尊ぶこと、物事に怯まぬ挑戦心、
子供のように物事を知ることに対する探究心、人生への歓喜と興味
You are as young as your faith, as old as your doubt;
as young as your self-confidence, as old as your fear,
as young as your hope, as old as your despair.
人は信念とともに若く 疑惑とともに老いる
人は自信とともに若く 恐怖とともに老いる
希望がある限りは若く 失望とともに老い朽ちる
原文はこちら
Youth is not a time of life; it is a state of mind ; it is not a matter of rosy cheeks, red lips and supple knees ; it is a matter of the will, a quality of the imagination, a vigor of the emotions, it is the freshness of the deep springs of life.
Youth means a temperamental predominance of courage over timidity of the appetite, for adventure over the love of ease. This often exists in a man of sixty more than a boy of twenty. Nobody grows old merely by a number of years. We grow old by deserting our ideals.
Years may wrinkle the skin, but to give up enthusiasm wrinkles the soul. Worry, fear, self-distrust bows the heart and turns the spirit back to dust.
Whether sixty or sixteen, there is in every human being’s heart the lure of wonder, the unfailing child-like appetite of what’s next, and the joy of the game of living. In the center of your heart and my heart there is a wireless station; so long as it receives messages of beauty, hope, cheer, courage and power from men and from the infinite, so long are you young.
When the aerials are down, and your spirit is covered with snows of cynicism and the ice of pessimism, then you are grown old, even at twenty, but as long as your aerials are up, to catch the waves of optimism, there is hope you may die young at eighty.
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