【本日の名言】「至誠天に通ず」by内田魯庵 意味は?読みかたは?内田魯庵ってどんな人?

名言128しせいてんにつうず

【本日の名言】「至誠天に通ず」とは?読み方は至誠(しせい)天(てん)に通(つう)ず
「至誠天に通ず」とは明治大正期の小説家・評論家であった内田魯庵(うちだろあん)の言葉ですが、この言葉の意味は?内田魯庵とは?日本に百科事典を普及させたのも内田魯庵だった!?




『至誠天に通ず』の意味は?読み方は

『至誠』の読み方は:「しせい」
至誠の意味は、「極めて誠実なことや、その心、真心のこと」「
人を騙したり不正をしない心のあり方」のことをいい
利害損失を考える気持ちなどのない心、偽りない心のこと。まごころ。

至誠類義語には「誠心(せいしん)」、真心(まごころ)、至心(ししん)、熱誠(ねつせい)赤誠(せきせい)、赤心(せきしん)」「丹心(たんしん)」などがある


。

「至誠天に通ず(シセイテンニツウズ)」とは
、

「まごころをもって事に当たれば良い結果がもたらされる」
「邪(よこしま)な気持ちを持たずに誠実に物事に向かえばいつかは認められる」という意味の慣用句である。

「至誠天に通ず」は内田魯庵の著作『社会百面相』に出てくる言葉であるが
原典(元々の引用)は「孟子」からという説もある。

明治35年(1902年)に出版された『社会百面相』とは、内田魯庵の短編小説集であり
内容は
学生官吏(役人・公務員)、貴婦人、作家などの様々な階級(社会階層)の人々の姿を風刺的に描いた短編作品である。

内田魯庵(うちだろあん)とはどんな人?

内田魯庵文芸評論家・小説家、翻訳家として知られる。

内田魯庵の本名は内田 貢(うちだ みつぐ/みつぎ)

魯庵(ろあん)とはいわゆるペンネームである。
複数の別号を持って執筆していた
不知庵(ふちあん)藤庵三文字屋金平(さんもんじやきんぴら)などというのがある。

内田魯庵の顔写真

出典:Wikipedia

内田魯庵  1868年(慶応4年)江戸で誕生〜1929年東京で没(享年61歳)

立教学校、東京専門学校、大学予備門(のちの第一高等学校)などで英語を学ぶ
がいずれの学校も中退している。

『女学雑誌』『国民之友』などで文芸評論家として出発し活躍した。
特に硯友社の遊戯文学を批判し、批評するスタイルで文芸評論家という確固たる地位を得る。

『罪と罰』などを日本に紹介したのは内田魯庵

内田魯庵は


ドストエフスキー二葉亭四迷(ふたばていしめい)に心服していたことでも有名である。

ドストエフスキーの『罪と罰』やトルストイの『復活』『イワンのばか(馬鹿者イワン)』などを翻訳し、特にロシア文学を日本に紹介したことで有名だが、欧米文学(アンデルセン、ポー、ディケンズ、ゾラ、デュマなど)も数多く翻訳している。

百科事典を日本に広めたのも内田魯庵

内田魯庵は33歳で1901年に丸善に入社『ブリタニカ百科事典』の輸入販売に尽力した
。
日本に百科事典を普及させたのは内田魯庵の功績だといわれている。

この時期に 内田魯庵がいなかったら日本の知的レベルはここまで国際標準に上がっていただろうか?

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小説家としての評価は当時は高くなかった!?

内田魯庵は生前は小説家としては低評価を受けていたが、没後、特に世界大戦後に内田魯庵の『社会百面相』などの作品は社会小説としての意味合いが再評価され、
文学に人生と交渉する厳粛な意義を求め、社会小説の先駆者、社会派の第一人者であると言われている。

その社会風刺スタイルで執筆された1901年の『破垣(やれがき)』上層階級の性的放縦(要するに性に奔放である様やふしだらなこと。)について言及していたために『風俗壊乱』(要するに社会の良い風俗や習慣を壊し混乱させること)」の恐れがあるという口実発売禁止(発禁)処分とされたこともあった。

岩波書店から戦後に発行された『社会百面相』には発禁処分とされた『破垣』も収録されている。

内田魯庵(うちだろあん)に関連する作品

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