【本日の名言】われまさに人の長所を見るべし人の短所をみるなかれby佐藤一斎(さとういっさい)意味・解釈・教訓とは?

われまさに人の長所を見るべし人の短所をみるなかれ

【本日の名言】「われまさに人の長所を見るべし 人の短所をみるなかれ」とは江戸後期の儒学者であった佐藤一斎(さとういっさい)による『言志四録』の一つ、『言志晩録』に出てくる言葉であるが、その意味・解釈・教訓とは!?佐藤一斎とはどんな人物?何をした人?




【本日の名言】「われまさに人の長所を見るべし人の短所をみるなかれ 」の意味・解釈・教訓とは?

この言葉の出典幕末の儒学者佐藤一斎(さとういっさい)による
『言志晩録ー第70条』より

『言志四録』とは、漢文の語録による体裁で綴られた佐藤一斎による哲学的思想を述べた書物のこと。
『言志録』、『言志後録』『言志晩録』『言志耋録(てつろく)』の4巻の総称。

志を述べたもので、人間の生き方についての核心に迫るものがあり、幕末思想にも多くの影響を与えたと考えられている。

われまさに人の長所をみるべし
人の短所を見るなかれ

この名言の本来の文章には続きがある。

人の短処を視ることなかれ。
短処を視れば、則ちわれ彼に勝り、われにおいて益なし。
長処を視れば、則ち彼われに勝り、われにおいて益あり

この言葉の意味とは

他人の行いを見る時には、長所だけをみて短所は見ないようにするのが良い
人の短所を見たところで、自分自身のためには役に立たないが、人の長所からは学ぶべき点を知り、目標とすることで励みにもなることから、自分の進歩に役立つということ。

人を見る時には人の長所、すなわち、その人の優れた点を見るべきであり
短所(劣っている点)を見るべきではない、短所を見てしまえば、自分の方が優っているというおごり(いい気になってうぬぼれる)の心が生まれる。それでは全く自分の利益にはならない
しかし、他人の長所(優れた点)をみとめることで、自分がその人よりも劣っている点を自覚することで目標ができ、啓発されることになるので、それは自分の利益となる




佐藤一斎(さとういっさい)とはどんな人物?

佐藤一斎(さとう いっさい)
通称:捨蔵(じゅうぞう)名は坦 字(あざな)は大道
別号:愛日楼、老吾軒

佐藤一斎の肖像

出典:Wikipedia

1772年誕生〜1859年没
江戸後期の儒学者・朱子学者・陽明学者

佐藤一斎は美濃国岩村藩出身の家老の子として生まれた。

岩村藩に仕え、大坂に遊学し学んだ。

儒学の大成者として公に認められた人物である。
朱子学を講じつつも、内情は陽明学にまで傾いていたため
尊敬の意味を込め、『楊朱陰王』といわれた。

『言志四録』は西郷隆盛の愛読書としても有名である。

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