【本日の名言】「虎は死して皮を留め(とどめ)人は死して名を残す」とは鎌倉時代に成立したといわれる説話集『十訓抄(じっきんしょう)』に出てくる文言の一つであるが、この言葉の意味・解釈・教訓とは?『十訓抄』とはどのような書物だったのか?などについて
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目次
【本日の名言】「虎は死して皮を留め人は死して名を残す」の意味・解釈・教訓とは?
この言葉の出典は鎌倉時代に成立した『十訓抄(読み:じっきんしょう・じっくんしょう)の四』より
『十訓抄(じっきんしょう/じっくんしょう)』の四には
虎は死して皮を残す、人は死して名を残す
とあり、
中国北宋の学者・欧陽脩による『王彦章画像記』には
豹(ひょう)は死して皮を留め
人は死して名を留む(とどむ)
と、あり虎や豹のような猛獣の皮が貴重なものとして珍重されたものとして出てくる
日本では現在ではことわざ、慣用句ともなっているのがこちらの表現↓
「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」
読み方:虎は死して皮を留め(とらはししてかわをとどめ)人は死して名を残す(ひとはししてなをのこす)
この言葉の意味は虎(トラ)は死んだ後に美しい毛皮を残す。
人間は死んだ後に名前を後世に残すような生き方をするべきであるという教えである
猛獣の虎は死んだその後も毛皮が価値の高いものとして珍重されるが
人は偉業を成し、死んだ後に名前を後世に語り継がれて行くような生き方をするべき。
人間は優れた仕事を成し遂げることや立派な活躍など
後々まで名声が伝えられるような名誉を重んじるような生き方を心掛けよという教訓である。
英語のことわざではこんな表現が類似表現としてある
Live well and Live forever
立派な生き方をすれば永遠に生きられる
『十訓抄(じっきんしょう)』とはなに?
『十訓抄』の読み方は「じっきんしょう」だが「じっくんしょう」と読んでも間違いではない。
『十訓抄』は3巻からなる説話集である。
この書物を撰述したのは六波羅二﨟左衛門入道(ろくはらにろうさえもんにゅうどう)によるものといわれているが
作者については諸説あり。
1252年(建長4年)鎌倉時代に成立したといわれる
内容は、和漢・古今の教訓的な説話およそ280話を10項目の教訓に分類して収録してあり
説話ごとに、著者の見解が著述されている。
『古今著聞集』『今昔物語集』など平安時代の説話集と密接な関係があると言われている
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