【本日の名言】「臆病な犬ほど大きい声で吠える」とはイギリスの詩人・小説家であったスコット(ウォルター・スコット)によるものだが、この言葉の意味・解釈・教訓とは?また臆病な犬(弱い犬)に関連する類似表現やスコットとはどんな人物だったのか?などについて
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目次
【本日の名言】「臆病な犬ほど大きい声で吠える」の意味・解釈・教訓とは?
日本語では「弱い犬ほどよく吠える」なんてことわざ・慣用句があるが
臆病な犬ほどよく吠えるものだ
この意味とは、
『臆病な犬』とは、普通よりも気が小さく、ちょっとした物事にも怖がり、小心な犬ほど、キャンキャンワンワンガウガウとよく吠えると言う意味で
これを人間に当てはめて、臆病者(弱虫、気が弱く、必要以上に恐れるような人)
弱い人間、自分に自信がないような人物であるほど、その弱さ自信のなさを隠すために
口だけは達者、偉そうな態度をとる人であるということ。
臆病な人ほど、陰で空威張りする。→弱い犬ほど遠くから吠える。
弱い人ほど、自分が弱いということを見透かされたくない
弱い人間だと思われれば相手に優位に立たれてしまうという恐れ(劣等感)から
さらに、自分より弱い相手に対して優位性を主張するかのように威張ったり怒鳴ったりして
自己顕示欲を満たしているのだろう・・・そんな人、周囲にいませんか?
本当に自分に自信がある人や(臆病ではなく勇敢な人)は威嚇のために無駄に吠えるような真似はしない
無駄に威張り散らしたり、虚勢を張るような人間ほど、たいてい臆病な人であるということ。
弱い人間ほど強がり、大声を出して威張った態度(威嚇)をするが
本当に強い人間はライオンのように堂々としているものだ。
『臆病な犬』に関する名言は他にも類似した表現いろいろ
クイントゥス・クルティウス(ドイツのロマンス語学者・批評家)
臆病なる犬は咬むことよりも、激しく吠えるものなり
ジョン・ウェブスター(エリザベス朝期の劇作家)
臆病な犬ほど吠え声が大きい
スペイン語のことわざでは、逆に
「よく吠える犬はあまり噛みつかない」
というものがあり
その意味は「言葉だけ、口だけで具体的には何も行動しない、何もやらない人」や
「約束を守らない人」=信用できない人を指す意味で使われる。
ウォルター・スコットとはどんな人物?
Sir Walter Scott 1st Baronet
(初代准男爵・サー・ウォルター・スコット)
1771年誕生〜1832年没(享年61歳)
イギリスの詩人・歴史小説家
ウォルター・スコットはスコットランドのエジンバラにて弁護士の家庭に12人兄弟の9番目として生まれる
幼少期に小児麻痺を患い左足が不自由であった。
エディンバラ大学で古典学を学び、イタリアの詩を好んで読んだ
初めは家業を継ぎ、弁護士資格を取り、弁護士となった。
やがてスコットランドの伝説の蒐集(しゅうしゅう)に興味を持ち、スコットランドの各地から集めた民謡や伝説、昔話などを集めて『スコットランド国境地方古謡集』を編集
詩作にふけり『最後の吟遊詩人』『湖上の美人』などロマン的物語詩を発表し
その後、詩作から歴史小説に転じて、スコットランド中世を題材にした作品を数多く残した。