【本日の名言】「人間は努力をする限り迷うものだ」とはドイツの詩人・作家 ゲーテによる詩劇『ファウスト』に出てくる言葉だが、この意味・解釈・教訓とは？『ファウスト』とはどんな話なのか？ゲーテとはどのような人物だったのか？について
「人間は努力をする限り迷うものだ」の意味・解釈・教訓とは？
この言葉の
出典はドイツの作家・詩人・思想家でもあるゲーテの著書『ファウスト』より
『ファウスト』とはゲーテによる劇詩（戯曲形式の詩）でルネサンス期に生きたとされるファウストの伝説に基づいたもので
ゲーテの全思想・体験を盛り込み60年に渡り書かれた超大作である。
主人公・ファウストはあらゆる学問にも満足せず、生の享楽と知的好奇心を追求するあまり、とうとう悪魔に魂を売り渡してしまう。主人公・ファウストのの破滅と救済の物語である。
人間は努力する限り迷うものだ
この言葉の意味とは？
人が努力する、物事に真剣に本気で取り組む時にこそ「迷い・悩み」が生じるものだ。ということ。
人生は選択の連続である。
「迷う」ということは自分の人生を良くしたい、より良い選択をしたい、幸せになりたいという気持ちのあらわれだろう。
逆に言えば、なにもかも、どうでもよいような諦めているような
たいした努力もしない、無気力な生き方をしている人は迷ったり悩んだりすることもないだろう。
「迷う」ということは物事に真剣に取り組んでいる証拠
『努力』をしていることの証拠でもあるだろう。
迷ったり、悩んだりすることはネガティブでマイナスイメージが強いかもしれないが
迷うということは努力をしている証拠。
向上心や努力を恥ずかしく思う必要はこれっぽちもない。
大いに迷い悩んだ分だけ、さらなる成長が生まれるのだろう。
ゲーテとはどんな人物？
ゲーテ
Johann Wolfgang von Goethe
(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)
出典：Wikipedia
1749年フランクフルトにて誕生〜1832ワイマールで没（享年83歳）
ドイツの小説家・詩人・劇作家・疾風怒濤期の代表人物・自然科学者・政治家・法律家
ゲーテはフランクフルトのアムマインの名家、裕福な市民の子として生まれる。
家庭内は明るく裕福で、幼少期のゲーテは快活な生活を送っている
ゲーテの父親は教育熱心でありゲーテは3歳から私立の幼稚園に通い出し初等教育を受けた
７歳で天然痘にかかって以降は、家庭教師から学業から芸術まで様々な分野を幅広く学んだ
16歳でライプツィヒの大学の法学部に入学し、で法律を学んでいたが、
病気（結核といわれている）にかかり、退学し、自宅で療養したのちシュトラースブルグ大学に入学。
そこで多くの友人をつくり中でも
ヘルダー（哲学者・文学者）との出会いをきっかけに文学に目覚める
学業を終えたゲーテは故郷に戻り、弁護士資格を取得し、弁護士事務所を開くが
次第に仕事への関心は薄れ、文学の執筆活動に専念する
ゲーテ25歳の頃に発表した小説『若きウェルテルの悩み』で革新的な文学を創造し、一気にヨーロッパ中で著名となる。
1775年以後はワイマール公国の要職を歴任しながら
イタリア旅行に出かけ美術を研究し、シラーとの交流するなどして
人格の調和と精神の普遍的人間性に基づくドイツ古典主義文学を確立
ゲーテは文学分野だけにとどまらず、『色彩論』など自然科学の諸分野でも研究の成果がある多才な人物であった。
戯曲『エグモント』『ファウスト』
小説『ウィルヘルム・マイスター』
自伝『詩と真実』『イタリア紀行』などなど
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