【本日の名言】「学ばずして智を求むるは なお魚を願うに網なきがごとし」とは江戸中期の学者・勝田祐義(かつたすけよし)による『金言童子教(きんげんどうじきょう)』に出てくる言葉であるが、その意味・解釈・教訓とは?江戸時代の寺子屋で品格を教える『金言童子教』とは?勝田祐義ってどんな人物?など
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目次
【本日の名言】「学ばずして智を求むるは なお魚を願うに網なきがごとし」の意味・解釈・教訓とは?
この言葉の出典は、江戸時代の学者・勝田祐義(かつたすけよし)による編『金言童子教(きんげんどうじきょう)』によるものである。
『金言童子教』とは江戸時代の寺子屋(江戸時代の初等教育施設)で子供達に古人が残した模範となる金言(尊い言葉や格言)を通して品格を教えるための教科書のようなものとして使われたもの。
学ばずして智を求むるは
なお魚を願うに網なきがごとし
この言葉の意味とは
学ぶことなく、学ぼうとすることなく、知恵(智恵)を見につけようとするのは
魚を獲ろうというのに網を持っていないようなものだ。
魚をとるためには網が必要だ。
智恵が欲しければ必ず学ぶことが必要である
網がなければ魚をとることはできない。魚(知恵)が欲しければまずは網を手に入れよ(学習せよ)
勉強する意思や学ぶという意識なくして、知恵や知識を手に入れようというのは虫が良すぎる話である。
今の世の中には品格はあるのでしょうか?
小学校で道徳の授業があったけれど
品格を教えてくれるようなことはないような気がします。
『金言童子教』のその他の名言
訴訟を好むことなかれ
富をもって貧しきを呑むことなかれ
他人と争いや訴訟(他人の非をうったえる)ことを好んではいけない
富(財力)でもって、貧しい人を見くびったり、圧倒してはいけない。
身を終わるまで路(みち)を譲りても百歩を枉げず(まげず)
人に道をゆずりなさい。
たとえ人に道をゆずってあげたとしても、一生において百歩も損はないだろう。
最近のあおり運転のニュースや、追い越し禁止の道路でわざわざ危険な追い越しをかけてくる車に言ってやりたいもんですね・・・・
しかし、品格を重んじている『金言童子教』にはまた、こうもあります。
人を責むるの心をもって、常に己を責むべし
人のふるまいにたいして咎めたり、非難するように人に対して厳しく接するのなら、常に自分に対しても厳しくありなさい。
はい・・・・。
勝田祐義(かつたすけよし)とはどんな人物?
生年没年ともに不詳
勝田祐義は、江戸時代中期に活躍したとされる学者である
『金言童子教』の編者として知られるが
詳細は不明な人物である。