【本日の名言】「旅のよい道づれは旅路を短くさせる」とはイギリスの小説家・随筆家であったアイザック・ウォルトン(ウォールトン)の代表著作『釣魚大全(ちょうぎょたいぜん)』に出てくる言葉であるがこの意味・解釈・教訓とは?釣り人のバイブルとも言われる『釣魚大全』とはどんな内容の本?アイザック・ウォルトンとはどんな人物?などについて
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目次
【本日の名言】「旅のよい道づれは旅路を短くさせる」の意味・解釈・教訓とは?
この言葉の出典はイギリスの伝記作家・ウォルトン(アイザック・ウォルトン)による随筆『釣魚大全(ちょうぎょたいぜん)』に出てくる言葉である。
『釣魚大全”The Compleat Angler”』とは、釣り師、漁師、鷹匠がそれぞれの楽しさを語り合ううちに、釣り師の話に引き込まれていくというお話である。
『釣魚大全』の内容(「BOOK」データベースより)
川岸にて釣り糸を垂れる、あの気分を描き、われわれを水辺に誘う、時を超えて読み継がれてきた、釣りの悦楽を説く釣り師の聖典
旅の良い道連れは
旅路を短くさせる
この言葉の意味は
旅をするときに、良い道連れに出会うことで時間を感じなくなる
良い道連れがいれば旅の楽しみ方も深みを増し、辛い旅路であってもそれはあっという間に終わってしまう
『道連れ(みちづれ)』とは、一緒に連れ立って行くもの、同行する者のこと。
人生を旅に例えても同様に、人生において良き『道連れ(同行者)』=連れ合い=仲間に巡り合うことができれば
もしも長く辛いことがあったとしても、人生の旅路が充実し、あっとゆう間に時がすぎてしまうだろう。
良い道連れ、楽しい仲間、友人、恋人に出会い、一緒に時を過ごす時というものは
満ち足りていて時間が経つのを感じさせないものだろう。実際時間が経つのを忘れさせるのは良い道連れと言えるだろう。
伊呂波歌留多(いろはがるた)でおなじみの『旅は道連れ世は情け」
でも、「旅では連れ(同行者)がいた方が心強いし、世の中を渡るにも同様に互いに支え合うように人情が大切だ」と言っている
逆に、孤独でいれば、苦痛が過ぎるまでの時間は永遠にも感じるだろう。
私の場合は普段は一人旅が割と好きだし、一人でいることが苦にならないタイプではあるが、しかし、それでも気があう、話の合う相手とともに過ごす時間というのももちろん好きである。やはりそうした良い連れと過ごす時間というのは時間を感じさせないものだ。
しかし、一方、その逆に、あまり気の合わない人、話が盛り上がらないタイプの人と過ごすことになったり
つまらない飲み会にやむなく参加してしまった時のあの時間の流れの遅さたるや・・・ああ想像しただけで嫌過ぎる。
ウォルトン(アイザック・ウォルトン)とはどんな人物?
Izaak Waltonアイザック・ウォルトン(ウォールトン)
1593年誕生〜1683年没(享年90歳)
イギリスの随筆家・小説家・伝記作家
ウォルトンはイギリスのスタッフォードにて生まれた。
ウォルトンは始めロンドンの金物商の徒弟となり、その後独立して開業し成功する、
地元の文学者や政治家などとも親しく、『ジョン・ダン伝』『ヘンリー・ウォットン公伝』などの伝記を執筆
商売を引退した後は大好きな釣りを楽しみながらう友人たちと悠々自適の余生を送った。
ウォルトンの最も有名な代表作は釣り談義をしているうちに田園生活の楽しさから自然の美しさを語りさらに、その合間に詩や歌を挿入した名作『釣魚大全(ちょうぎょたいぜん)』で有名になる。
『釣魚大全』は随筆文学の名作として高く評価されている