【本日の名言】千日の稽古を鍛とし 万日の稽古を練とすby 宮本武蔵とは?意味・読み方・出典は?

名言1000日の稽古を鍛錬武蔵

【本日の名言】「千日の稽古を鍛とし 万日の稽古を練とす」この言葉の読み方や意味は?この名言を残した宮本武蔵とはどんな人物?なんとなく知ってはいるけど、言われてみればあまりよく知らない宮本武蔵と、この名言の出典である『五輪書(ごりんのしょ)』っくりと解説。




「千日の稽古を鍛とし 万日の稽古を練とす」の意味・読み方は?

読み方と意味

千日(せんじつ):千の日のこと、多くの日数のこと

稽古(けいこ):学んだことを習得するために練習すること

鍛(たん):心身をきたえて強くすること
とし、
万日(まんじつ):万の日、さらに多くの日数のこと
の稽古を
練(れん):ねること、ねりかためる、心身の技芸をきたえる
とす

「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」の意味は

千日の稽古で技を習得して、万日の稽古でその習得した技を練り上げる

要するに、
一つの技(技術など)を完全に自分のものとして身につけるには
ただひたすら毎日毎日の日々の練習、繰り返しの稽古に励むことしか道はないということ
何事においても焦らず日々、一歩づつ着実に修行を積み、研究を重ねること

ちなみに千日(1000日)約3年(2年と270日)
万日(10000日)約30年(27年と145日)ほどである。
この言葉において、この数字はものの例えであるが

芸事においても、とにかく3年間(約1000日)は練習することで、技術は身につくと言われている。
そこでさらに努力を10年、20年と努力し続けること、日々練習(稽古)することで
さらにレベルは上がり、次元の違う段階にたどり着けるという。

量の蓄積によって質が大きく変わることの例え(『質量転化の法則』の考え方)だとも言われており
圧倒的な量(時間や回数)をこなすことで、必ず『質』の変化は自然と付いてくるというもの。

何をやってもだめだ。。長続きしない、うまくいかない・・・なんて思う人でも
最初から質を求めず、とにかく最初はがむしゃらに時間をかけて量をこなしていけば、必ず質が変わる(上がる)時が訪れるもの。なのではないかなぁ。と思います。

「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」の出典は?

この名言の出典は宮本武蔵『五輪書(ごりんのしょ)』水之巻 後書より

この水之巻とは入門編のようなもので、かなり初歩的な教えの書であった。
その水之巻の後書(あとがき)として記されたのがこの

「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」であった。

今日ハ昨日の我に勝、あすハ下手に勝、後ハ上手に勝と思ひ、此書物のごとくにして、少もわきの道へ心のゆかざる様に思ふべし。
たとへ何ほどの敵に打勝ても、習にそむく事におゐてハ、實の道に有べからず。
此利、心にうかミてハ、一身をもつて、数十人にも勝心のわきまへ有べし。
然上ハ、劔術の智力にて、大分一分の兵法をも得道すべし。
千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。
能々吟味有べきもの也。

今日は昨日の自分に勝ち、明日は下手の者に勝ち、
後には上手の者に勝つと思い、この書物の通りにして、
少しも脇道に気がそれて行かないように心がけることである。

たとえどれほどの敵に打ち勝っても、習ったこと(稽古)にそむく事であっれば

それは真実の道ではないだろう。

この理が心に浮かぶのであれば、たった一人でも数十人にも勝てる心のわきまえができあがる。

そうすれば、次は剣術の智力をもって大分一分の兵法をも得道するべし。

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。

能々(よくよく)吟味するべきものである。

鍛錬とは金属を鍛えねる事
修養・訓練を積んで心身をきたえたり技能を磨いたりすること。

『鍛錬』の類義語は『錬成』『修行』
稽古や鍛錬は英語で[lesson レッスン][drillドリル][trainigトレーニング]など




宮本武蔵とはどんな人物?剣客として有名だけど実は芸術家!?

宮本武蔵に関する書籍はたくあんあるので、ここではさーっとざっくり理解する宮本武蔵ってこんな人(略歴)

宮本武蔵像

出典:wikipedia

1584年(天正12年)誕生(諸説あり)〜
1645年(正保2年)没(享年64歳?)

宮本武蔵とは江戸時代初期の剣術家・兵法家・芸術家である

二刀流の元祖 二天一流兵法の開祖とされる。

江戸初期の男性の平均身長が160cmもなかった時代に
宮本武蔵は身長が6尺(約180cm)もあった大男と言われている。

宮本武蔵の別名は幼名を含めて多数あるとされる。
幼名:辨助(べんのすけ)(または弁助・弁之助)
別名:藤原玄信(ふじわらはるのぶ)、新免武蔵守、新免玄信、新免武蔵、宮本二天
戒名(かいみょう)は 二天道楽居士である。

宮本武蔵は播磨/美作出身とされるが出自ははっきりしていない
父は新免無二斎だが、養子か実子かも不明とされる。
母方の家を継いで宮本武蔵と名乗ったとされる。

武道の修行のために、武者修行として諸国を遍歴して二刀流を編み出した
二天一流の開祖。

宮本武蔵は、その生涯において60回以上の勝負で一度も負けたことがない(無敗・無敵)と伝えられる
特に、佐々木小次郎との決闘『巌流島の戦い』が最も有名である。
ただ、この戦いは実際は不意打ちや、小次郎そのものの実在があやふや(疑問)であったりするため
諸説あり、宮本武蔵卑怯者説、勝てば良い、剣士(侍)というよりもやはり兵法家と言われる所以も数多い・・・

宮本武蔵の晩年は熊本(肥後)に住み、肥後藩主細川忠利に仕えた。

水墨画などを描き、芸術家としての一面もみせた。
宮本武蔵が描いたとされる水墨画も現存している。
特に猛禽類(もうきんるい)の描写が得意で、武蔵の描いた絵の一部は国の重要文化財に指定されている。

紅梅鳩図

紙本墨画『紅梅鳩図』〈宮本武蔵筆〉

紙本墨画『枯木鳴鵙図』〈宮本武蔵筆〉

紙本墨画『枯木鳴鵙図』〈宮本武蔵筆〉

紙本墨画『鵜図』〈宮本武蔵筆〉

紙本墨画『鵜図』〈宮本武蔵筆〉

 

国宝・重要文化財(美術品)

紙本墨画『鵜図』〈宮本武蔵筆〉
(読み方:うず)

紙本墨画『枯木鳴鵙図』〈宮本武蔵筆〉
(読み方:こぼくめいげきず)』

紙本墨画『紅梅鳩図』〈宮本武蔵筆〉
(読み方:こうばいはとず)

オリンピックを『五輪』という由来は宮本武蔵の著書から!?

宮本武蔵の著作として有名な『五輪書(ごりんのしょ)』武道の奥義が記された兵法の書である。

『五輪書』は<地><水><火><風><空>の5巻
からなる。

現代日本において『五輪』といえばオリンピックのことだが
一つの説として、オリンピックの『5つの輪』のマークですが
オリンピックを『五輪』と表記するのは
武蔵の『五輪書(ごりんのしょ)』から由来するという説もある。

読売新聞の記者が『オリンピック』と表記するより
『五輪』と表記することで文字数が減らせるということで他のメディアも真似したことで普及したという。

『五輪書』(いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ5)ごりんのしょ
『五輪書』は、人生のさまざまな局面に待ち受けるさまざまな敵との戦いに勝つためのノウハウを記した「ビジネス書」であり、乱世を生き抜くヒントを与えてくれる「人生の指南書」でもある。

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宮本武蔵に関連する書籍など

新装版 『宮本武蔵』剣の道を極め、「兵法者」として頂点に立ちながらも、「軍学者」としての処遇を求め続け、野望と出世欲を捨て去れなかった宮本武蔵。才気溢れるゆえの自負と屈託、天才と紙一重の狂気など、その人物像を生い立ちから丹念に追い、新たな武蔵像を描き出した司馬文学の新境地。

『決定版 五輪書現代語訳』
武士は兵法の道を確かに会得し、そのほか武芸によく励み、武士の修行すべき道(文武両道)に精通し、心迷うことなく、常に怠ることなく、心・意二つの心を磨き、観・見二つの目を研ぎ、少しも曇りなく、迷いの雲の晴れわたったところこそ、実の「空」と知るべきである(空の巻)。最も古く最もオリジナルに近い福岡藩吉田家伝来の書を底本に、原典に忠実な現代語訳決定版。剣豪・宮本武蔵の兵法の奥義と哲学が時代を超えて現代によみがえる。

『五輪書 (まんがで読破)』
青年期に各地を巡り、60数回に及ぶ真剣勝負に勝ち続けた剣豪・宮本武蔵が記した『五輪書』には武芸や剣術だけに限らず、己の道に果敢に生きる者へ成功と利益をもたらす知恵が詰まっている。これまでの兵法書とは一線を画し、現在もビジネス・スポーツなどあらゆる分野の指導書として活用され、海外にも翻訳された武道哲学書を漫画化。

『バガボンド』
剣に生き、鬼と化す――。土に生き、土に死す――。一世限りの孤独な鍛錬を、現世の剣に活かす武蔵と、後世の土へと託す秀作。理解し合えぬ二人の生き様は、か弱き稲の命を介し、やがて交叉し、予期せぬ実を心につけてゆく。

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