【本日の名言】 時の経つのが速いと思うのは人生というものがわかってきたからだ by ギッシング の意味・解釈・教訓とは?

時の経つのが早いと思うのは人生というものがわかってきたからだ

【本日の名言】「時の経つのが速いと思うのは人生というものがわかってきたからだ」by ギッシングとは イギリスの小説家・随筆家 のギッシング による言葉だが、その意味・解釈・教訓とは?2度の不幸な結婚の失敗、放浪生活、極度の貧困を経験したイギリス自然主義文学の代表者ジョージ・ギッシングとはどんな人物?そのほかの名言や関連する本などを紹介




【本日の名言】「時の経つのが速いと思うのは人生というものがわかってきたからだ」の意味・解釈・教訓とは?

この言葉の参考出典は英国の小説家・随筆家 ギッシング による『ヘンリ・ライクロフトの私記』 より

どん底の境遇のなかで謹厳実直に物を書き続けて三十余年。不意に多少の財産を手にしたライクロフトは、都会を離れて閑居する。四季折々の自然の美しさに息を呑み、好きな古典文学を読み耽りながら、自らの来し方を振り返る日々

「時の経つのが速いと思うのは人生というものがわかってきたからだ」の言葉の意味とは?

時の経つのが速いと思うのは
人生というものがわかってきたからだ

訳者によって日本語訳が数種類ある

(英語原文)はこちら

It is familiarity with life that makes time speed quickly.

時が経つのを早いと感じるのは
私たちが人生に慣れ親しんだ結果である

原文にあるfamiliarity(ファミリアリティ)という言葉には、物事に精通していること、人によく知られていること、親しさ、親交。熟知性などという意味を持っている。

人生に慣れてきた、人生に熟知してきた、人生がどういうものかをよくわかってきた、人生とはなんなのかを知っていると時の流れが早く感じるものである。

確かに子供の頃に感じていた1日、1年の時の流れのスピード感と、大人になってから、20代、30代、と年を重ねるにつれて確かに時の流れのスピードが早いように感じる。それは、たしかに毎日起こることや、夏になればあれがあーなって、冬になればこれがこうなって・・・と自分の人生まわりに起こる出来事になんの驚きも意外性も無くなってきたからかもしれない。

子供の頃は、いろんな体験、出来事が未経験の未知の世界との遭遇であったような気がする。それはワクワクする日々で時の流れが早いだの、遅いだのとは思いもしなかったような気がする。
人生に慣れ親しむ、それが大人になることかもしれないが少し寂しい気もする。

人生は果たして短いのか長いのか・・・・

ギッシング のその他の名言や関連本おすすめ

自分をあわれむという贅沢がなければ、
人生なんていうものには耐えられない場合がかなりある

人々はお金で貴い(とうとい)ものは買えないという。
そういう決まり文句こそ貧乏を経験したことのない何よりの証拠だろう

人間という動物は自分の不幸不運を愚痴ってばかりいる

チャンスは貯金することができない

『ヘンリ・ライクロフトの私記』どん底の境遇のなかで謹厳実直に物を書き続けて三十余年。不意に多少の財産を手にしたライクロフトは、都会を離れて閑居する。四季折々の自然の美しさに息を呑み、好きな古典文学を読み耽りながら、自らの来し方を振り返る日々―味わい深い随想の世界

『ギッシング短篇集』『ヘンリ・ライクロフトの私記』で知られるギッシング(1857-1903)は,初期は長篇小説が主だったが,当時の出版状況や家庭事情などから次第に短篇が作品の中心となり,多くの優れた短篇をのこした.食費を削ってまで好きな本を買い漁る男を描く「クリストファーソン」など8篇を収録.作者の真価が発揮された短篇集.うち本邦初訳2篇.

『余計者の女たち (ギッシング選集) 』1880年代英国の人口統計では、女性の数が男性をはるかに上回っていた。こうした深刻な社会問題をふまえ、女性にとっての結婚、仕事、自立とは何かを掘り下げたギッシングの意欲作。「フェミニスト・クラシック」の評価をうけているこの作品は今日なお新鮮であり、かつ重いテーマを担っている。

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ギッシング(ジョージ・ギッシング)とはどんな人物?何をした人?

ジョージ・ギッシング
George Robert Gissing)
ジョージ・ロバート・ギッシング

ギッシングの肖像

出典:Wikipedia

1857年 ウェークフィールド で誕生〜
1903年 フランス・サンジャンドリュスにて病没(享年46歳)
イギリスの小説家・随筆家

ギッシング に関するエピソードや人物像

薬剤師の家庭に生まれる。幼少期より、秀才であり有名だった、
古典の教養も深く、奨学金を受けてマンチェスター大学に進む

大学在籍中に街頭の女と関係を持ち恋に落ちるが、その女のために学校内での窃盗を繰り返し、逮捕、退学処分とされ、学者としての人生を棒にふり、そのあとにアメリカに逃亡し短編などを寄稿していた。

英国に帰国後、ロンドンで小説家を目指す
学者としての人生を棒にふるきっかけとなった街の女と再会し、結婚するも彼女の売春、アルコール依存などによって失敗。
2度目の結婚はミュージックホールで知り合った労働者階級の女との結婚も失敗に終わる。

どん底のくらしを経験し、労働者階級の悲惨さやを描いた作品を執筆した。
売れない小説家という実生活を描いた『三文文士』で文壇から注目を浴びた。




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