【本日の名言】 利を共にするは小なりといえども還って大なり by 角倉素庵  の意味・解釈・教訓とは?

利を共にするは小なりといえどもかえって大なり

【本日の名言】「利を共にするは小なりといえども還って大なり」 by 角倉素庵(すみのくら そあん)とは 江戸前期 京都嵯峨の豪商 の 角倉素庵による言葉だが、その意味・解釈・教訓とは?江戸時代初期の土木事業家、儒学者、書家、貿易商の角倉素庵とはどんな人物?そのほかの名言や関連する本などを紹介





【本日の名言】「利を共にするは小なりといえども還って大なり」の意味・解釈・教訓とは?

この言葉の参考出典は江戸初期の土木事業家であり、儒学者、書家、貿易商であった角倉素庵(すみのくらそあん) による名言

「利を共にするは小なりといえども還って大なり」の言葉の意味とは?

利を共にするは小なりといえども還って大なり

「利を共にする」とは利益を共有、利益をシェアすると、その時は一人当たりの利益は少なくなるが、その時はわずかであっても、自分一人だけで利益を独占するよりも、自分にも、人にも利益をシェアするということは後々に大きく還ってくるものだ。

江戸時代の豪商であった角倉素案は朱印船貿易商でもあった。
江戸時代から海外貿易家として成功した素案の貿易や利益に対する考え方は以下のようなものであった。

貿易とは人と己に利益をもたらすものである。
人に損失を与えて己に利益をもたらすものではない。

ともに利益を受けるならば、たとえその利は小さくとも、得るものはかえって大きい。
利益を共にしなければたとえ利が大きくとも、得るものはかえって小さい。

ここでいう利益とは道義のことである。

負欲な商人は五を求め、清廉な商人は三を求めるという。

このことをよく考えよ。

利を共にするは小なりといえども還って大なりから得られる教訓としては?

利益還元はその時は自分のメリットが少ないと思うかもしれないが、後々に大きくなって還ってくる。
まさに、利益還元は先行投資ということだ。ただこの利益はなにも金銭に対してのみ言っているのではなく道義、人として行うべき正しい道、道徳心についても言っているのである。

利益、メリットを周囲に還元することによって、かならずや大きなもの、金では買うことのできないような人徳であったり信用という利益すら得られることだろう。

角倉素庵(すみのくらそあん)のその他の名言や関連本おすすめ

信義はイルカにも通じ、
たくらみはカモメも察する

天は嘘偽りを許さない。


もし他国で優れた人物に出会ったら

父か師のように敬って
その気にのしきたりを学び習慣に従うようにせよ

『角倉素庵 (読みなおす日本史)』父了以の高名に隠れているが、近世の経済や文化の発展に多大な役割を果たした素庵。朱印船による交易や大堰川・高瀬川開鑿、藤原惺窩・林羅山との朱子学研究、華麗な嵯峨本刊行など、卓越した業績と清楚な生涯を辿る

『角倉一族とその時代』了以・素庵による朱印船貿易、高瀬川・保津川・富士川の開削―、近世角倉一族は大商人・事業家として広く知られている。しかし本姓が吉田で一族の本流は医家であること、「角倉」の名は京都・瑳峨の地での土倉・酒屋業に由来すること、またその一族が美麗な古活字版・瑳峨本の出版、和算の発展に果たした文化的な功績、あるいは幕臣としてのあり方などは思いのほか知られていないだろう。本書は現代の角倉イメージにとらわれず、文化・技術の総体の中で近世の吉田・角倉一族の業績を俯瞰的に検討。多彩な分野の研究者のみならず、近世の技術の継承者たる職人・技術者も含む26名の論考を収録する。


角倉素庵( すみのくら そあん)とはどんな人物?何をした人?

角倉 素庵(すみのくら そあん)
吉田姓、名は与一

1571年 京都 嵯峨で誕生〜 1632年没(享年62歳)
江戸前期 京都嵯峨の豪商

角倉素庵(すみのくらそあん) に関するエピソードや人物像

京都嵯峨の豪商角倉了以(すみのくら りょうい)の長男として誕生。母は吉田栄可の娘。
儒学を藤原惺窩に、書を本阿弥光悦に学び、書道の角倉流を創設、能書家としても近世五人の一人に挙げられている。
父・了以の跡を継いで貿易業や土木事業にも携わる。

晩年、活版業を志すも、らいに倒れ、家業を子に譲って嵯峨野へ隠居。
その後、光悦門下の俵屋宗達の協力を得て、古活字の嵯峨本(角倉本)を刊行した。
寛永9年(1632年)、死去。享年62。本墓は遺言により一族の墓所がある二尊院でなく、化野念仏寺に置かれた(出典:Wikipedia)

 




スポンサーリンク

昨日の名言・明日の名言・毎日日々これ名言・おすすめ名言

話のネタ・話のタネ・名言カテゴリー
生きるためのヒントとなる名言【本日の名言】人生のヒントとなる偉人たちの毎日名言集【日々これ名言】
名言128しせいてんにつうず 名言女の美は性格の中情熱の中にある 名言鶏口牛後とは? 一度も戦わないよりは戦って負ける方がよい 年を重ねただけでは老いない 本日の名言 己自身を統治できぬ者は自由ではない 本日の名言頭をもたげよ名言、本当の勇気とは臆病と向こう見ずの間

SNSでもご購読できます。

関連記事



広告


Sponsored Link


コメントを残す

*

CAPTCHA