【本日の名言】「声無きに聴き(こえなききにきき)形無きに視る(かたちなきにみる)」とは中国の重要古典『四書五経(ししょごきょう)』の中の一つである『礼記(らいき)』より親孝行に関する心構えについての記述が原典となっているがその意味・解釈・教訓とは?『礼記』とは一体どんな書物なのか?などについて
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【本日の名言】「声無きに聴き 形無きに視る」の意味・解釈・教訓とは?
この言葉の出典は儒家の経典の一つ『礼記(らいき)』より
『礼記』とは五経(儒教の経典)の一つで
『礼』に関する倫理的意義について解説した古説を集成した書物で
中国前漢時代の儒学者・戴聖(たいせい)によって編纂されたもの
声無きに聴き 形無きに視る
(読み方:こえなきにきき かたちなきにみる)
この言葉の意味とは?親孝行のあるべき姿、親孝行の心得について書かれたものである。
子供は親が声を出して何かを言うより前、または何かをしようとする前に
その気持ちを察して、心を尽くして親の面倒を見る心がけが大切だという教え
また、子は親がいないところでも絶えず親の姿を思い、その気持ちを察して行動するべきであるということ
これが転じて、現在では親孝行についてだけではなく
よく察し、「注意が行き届いていること」を示す文言となり慣用句的に使われている。
耳に入る、聞いてわかる、見てわかる外面的な意見や噂、評判などの物事の表面的な部分を捉えるだけではなく
目には見えない部分、聞こえない部分など内面的な部分にこそ真実が宿るというような意味合いで使われることもある
要するに「察しなさい」「察しろ」ということだろう。
礼記(らいき)とはどんなもの??
『礼記(らいき)』とは儒教の経典:五経の一つ
『四書五経(ししょごきょう)』とは儒教の経典として尊ばれた書物『四書』と『五経』のことで
<大学><中庸><論語><孟子>の4つを『四書』
<易経><書経><詩経><礼記><春秋>の5つを『五経』という
古代中国・周の末頃から秦・漢時代の儒者によって『礼の記』として礼に関する諸説を集めた記録のうちから
戴聖(たいせい)という儒学者によって49編が厳選され集成されたのが『礼記(らいき)』
内容は王朝の制度から服喪、動作の規則や礼の解説、礼楽の理論などである。
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