【本日の名言】「賢者は己の敵から多くのことを学ぶ」とは古代ギリシャの喜劇作者・詩人であったアリストファネス(アリストパネス)による作品『鳥』に出てくる言葉であるがその意味・解釈・教訓とは?賢者と愚者との違いってどこにあるのか?アリストパネスとはどんな人物?などについて
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目次
【本日の名言】「賢者は己の敵から多くのことを学ぶ」の意味・解釈・教訓とは?
この言葉の出典は古代ギリシャの喜劇作家・アリストファネス(アリストパネス)による
喜劇作品『鳥』より
賢者は己の敵から多くのことを学ぶ
賢者は敵から多くを学ぶ
この言葉の意味とは、『敵』すなわち、争う相手、競争相手の戦略を知らなければ相手に勝つことはできない。
それは戦闘にかぎらず、商売や経営など社会においても同様で、まずは相手側の戦略や情勢をよく知った上で行動を起こすのが賢者である。
賢い人ほど敵(相手)から多くのことを学ぶものである。
古代中国の孫子による『兵法』にもこんな類似表現がある
敵を知り、己を知れば百戦危うからず
敵についても味方についても同様に情勢を熟知していれば100回の勝負にも負けることはない。
ドイツの歴史的政治家ビスマルク曰く、
愚者は己の経験に学び、賢者は他人の経験に学ぶ
愚かな人は自分だけの小さい経験からしか物事を学ぶことをしないが
賢い人というのは、自分だけの器量にとらわれず、他人の経験からも幅広い視野で物事を学ぶものである。
本物の賢人、本当に賢い人は他人の成功例(こうすればうまくいく)からではなく
失敗例からなぜ失敗したのか、どうしてうまくいかなかったのかということから多くを学ぶ。
成功したことから得るよりも失敗したことから得ることの方が多い。
アリストファネス(アリストパネス) とはどんな人物?
Aristophanes Ἀριστοφάνης, Aristophanēs
(アリストパネース、アリストファネースとも表記される)
BC(紀元前)445年ごろ誕生〜BC385年ごろ没
古代ギリシャの詩人・古喜劇作者
アテナイ(古代ギリシャ時代の首都アテネの名前)の人物であり、古喜劇の代表的作者
ペロポネソス戦争でアテナイが苦しかった時期に活躍した劇作家である、
『喜劇』を通じて反戦を唱え、終始平和主義に徹した。
政治・社会・学芸・文化・教育などに国家社会の問題について辛辣な風刺をした
社会時事風刺や鋭い批判、個人風刺やパロディ的な表現を自由に行った
アリスとファネスの残した作品に『アカルナイの人々』『騎士たち』『福の神』『雲』『平和』『鳥』『女の平和』『蛙』などがある。