サイトアイコン 適当に生きる〜旅も日常の日々も自由に生きる〜

【本日の名言】初めて発するものは人を制し後れて発するものは人に制せられるby 杉田玄白とはどんな意味・解釈・教訓は?

初めて発するものは人を制し、後れて発するものは人に制せられる 杉田玄白 蘭学事始

【本日の名言】「初めて発するものは人を制し 後れて(おくれて)発するものは人に制せられる」とは江戸後期の蘭医学者『解体新書』でおなじみの 杉田玄白(すぎたげんぱく)による『蘭学事始(らんがくことはじめ)』に記された言葉だが、その意味・解釈・教訓とは?名前は知ってるけど意外と知らない杉田玄白ってどんな人物?何をした人なの?




(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

「初めて発するものは人を制し 後れて発するものは人に制せられる 」の意味・解釈・教訓とは?

この言葉の出典は『解体新書(かいたいしんしょ)』でおなじみ杉田玄白(すぎたげんぱく)による著書
『蘭学事始(らんがくことはじめ)より
この言葉は『解体新書』を翻訳し出版する作業を急いでいる理由について述べられた言葉である。

「初めて発するものは人を制し、後れて発するものは人に制せられる」

「始めの者は人を制し、遅れる者は人に制せられる」の意味とは?

始めのもの世の中で最初にそのことをやる人はその道を制することになる
最初の発信者が支配権や発言権を強く持ち、
後に遅れて発する、結果として後からついていくことになるものは人に制されてしまうことになる。

古代中国・司馬遷による『史記』にも『先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす)とこうある
何事も、人より先に行えば有利な立場に立てることのたとえである。

何かをするときには人より先にやる方が相手を抑えることができて有利であること
何事においても遅れて後からやるようでは勝ち目がないという教えである。

いわゆるパイオニア精神(先駆者・開拓者精神)について言っているものである。
「先手を打つ」「先手必勝」「早い者勝ち」「先手は万手」「機先を制する」などということわざや慣用句があるがそれと同じで
相手よりも先に行動を起こすことで、先手を打ち自らを有利な立場に導くことを言う
先頭に立って物事を行う主導権を握る「イニシアチブを取る」と言い換えることもできる。

これは本当に何事においてもその通りといえよう。
ビジネスにおいても、同じような製品を同時期に開発していても、世に先に出した方がやはり主導権を握ることになり、後れて出した方は「二番煎じ」や「モノマネ」「パクリ商品」などと言われてしまう・・・
何事においても後手後手に回るようでは勝ち目はないだろう。




杉田玄白とはどんな人物?何をした人?

杉田玄白(すぎたげんぱく)
名:翼(たすく) 字(あざな)は子鳳、
号は い斎、のちに九幸など玄白(げんぱく)は通称である。

1733年誕生〜1817年没(享年84歳)
江戸時代中〜後期の蘭方医・蘭学者・医学者

杉田玄白は江戸時代後期の江戸若狭国小浜藩邸で生まれた
杉田玄白の家系は代々藩の外科医(稼業が医者)であった。

幕府医官(医学の官吏)西玄哲により蘭学(蘭方外科)を学ぶ
宮瀬龍門のもとで漢学を学んで藩医となる、

京都の山脇東洋の古方派に刺激を受け、
杉田玄白が人体の内部「五臓六腑説」に疑問を抱きだし医学の進歩発展への意欲を抱くようになる。

オランダ外科の蘭医学の緻密で精微なことを知って、衝撃を受ける
藩の奥医師となっていた玄白はついにオランダ語の医学解剖書『ターヘル・アナトミア』を入手する

さらに、1771年に実際の解剖を処刑場(小塚原刑場)にて見学し、
実際の人体の内臓とオランダ医学書の解剖図の正確さを確認し、再度驚きと衝撃をうける。

前野良沢らとともに、『ターヘル・アナトミア』翻訳(和訳)作業に着手
数年をかけて『解体新書(かいたいしんしょ)』の発刊にこぎつける。

医者として患者を診療するかたわらで、
私塾天真楼を主催し後進の育成、蘭学の発達に貢献した。
日本における蘭学の基礎を築いた人物が杉田玄白である。

『解体新書』刊行までの道のりについて、アルファベットが少しわかるくらいの人たちによって
オランダ語の医学書である『ターヘル・アナトミア』を翻訳するのに苦心した様子について追想し書き記したものが『蘭学事始(らんがくことはじめ)である。『蘭学事始』はなんと杉田玄白が後世のためにと83歳にして筆をとった手記である。
のちに、福沢諭吉によって出版された。

モバイルバージョンを終了