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【本日の名言】 恋は宇宙的な活力である by 夏目漱石 の意味・解釈・教訓とは?

恋は宇宙的な活力である

【本日の名言】「恋は宇宙的な活力である」by 夏目漱石(なつめそうせき)とは 明治・大正の小説家 の 夏目漱石 による言葉だが、その意味・解釈・教訓とは?『坊ちゃん』『吾輩は猫である』で有名な明治の文豪として日本の千円紙幣の肖像にもなった夏目漱石(本名:夏目金之助)とはどんな人物?そのほかの名言や関連する本などを紹介




【本日の名言】「恋は宇宙的な活力である」 の意味・解釈・教訓とは?

この言葉の参考出典は 夏目漱石 による著書『我輩は猫である』 より

『吾輩は猫である』とは?我儘な人間のことが、時折気の毒になる――。日本一有名なネコの可笑しな人間観察日記。
昭和36年刊行の新潮文庫版は123刷、228万部超え! 今なお色褪せぬ、漱石40歳の処女小説。


本文冒頭より
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪(どうあく)な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕(つかま)えて煮て食うという話である。然しその当時は何という考(かんがえ)もなかったから別段恐しいとも思わなかった。但(ただ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じが有ったばかりである。……

「恋は宇宙的な活力である」 の言葉の意味とは?

恋は宇宙的な活力である

この文章が出てくる夏目漱石の名作『我輩は猫である』の文章を抜粋してみる

『吾輩は猫である』本文より抜粋(出典:青空文庫)

ほのかに承れば世間には猫の恋とか称する俳諧趣味の現象があって、春さきは町内の同族共の夢安からぬまで浮かれ歩く夜もあるとか云うが、吾輩はまだかかる心的変化に遭逢(そうほう)した事はない。そもそも恋は宇宙的の活力である。上(かみ)は在天の神ジュピターより下しもは土中に鳴く蚯蚓(みみず)、おけらに至るまでこの道にかけて浮身を窶(やつ)すのが万物の習いであるから、吾輩どもが朧(おぼろ)うれしと、物騒な風流気を出すのも無理のない話しである

恋は宇宙的な活力であるから得られる教訓とはなんだろう??

恋というものは宇宙的な活力・・・要するに天が定めた万物の習い、宇宙に存在するありとあらゆるもののならわし、決まりのようなものであるから、恋というものはもうあらがいようがない活力となるもの。活動の元となる力。

恋というものは生命力そのものだということなんじゃなかろうか?

だから、恋というもは避けようとしたところでどうしようもなく宇宙的な力で惹かれてしまうこともある
この世に生きている以上そうしたもの(恋)はもうあらがいようがない、否定できるようなものではないというこ。そしてそれは生きとし生けるものの行動するための活力となるのかもしれない。

夏目漱石によるその他の名言

僕の存在には、あなたが必要だ。どうしても必要だ。

純情な感情ほど美しいものはない。
美しいものほど強いものはない。

愛嬌というのはね、
自分より強いものを倒す柔らかい武器だよ

自らを尊しと思わぬものは奴隷なり

自分に誠実でないものは、決して他人に誠実でありえない
(『行人』より)

結婚をして一人の人間が二人になると
一人でいた時よりも人間の品格が墜落する場合が多い
(『行人』より)

のんきと見える人々も、心の底を叩いてみるとどこか悲しい音がする
(『我輩は猫である』より)

夏目漱石(なつめそうせき)とはどんな人物?何をした人?

夏目漱石(なつめそうせき)
本名:夏目金之助(きんのすけ)  俳号:愚陀仏(ぐだぶつ)

1867年江戸で誕生〜1916年東京で没 (享年49歳)
明治・大正期の小説家・英米文学者・文豪・教師

夏目漱石は江戸の牛込の名主の子(末っ子)として生まれるも
生まれてすぐに里子に出されるなど不遇な幼少期を過ごす

紆余曲折を経て、生家に戻るも、漱石は自分の父母のことを祖父母と思い込んでいたりするなどした時期があるなど複雑な時期を過ごす
幼少期から漢詩文や俳句を学んだり学業は優秀であった

帝国大学(現在の東京大学)英文科卒
松山中学の教師、第五高等学校教授を経て

1900年に英国留学、帰国後は第一高等学校、そして東大の講師となる

1905年に、高浜虚子のすすめで執筆した
倫敦(ろんどん)塔』『我輩は猫である』であるを発表し、文壇に確固たる地位を築く。

朝日新聞者に入社し創作に専念し、数々の名作小説を世に送り出した

夏目漱石に関連するおすすめ書籍など

『坊ちゃん』『草枕』『虞美人草』『三四郎』『それから』『門』『彼岸過迄』『行人』『こころ』『道草』『明暗』など

『こころ 坊っちゃん』青春を爽快に描く「坊っちゃん」、知識人の内部の葛藤を真摯に描く「こころ」。夏目漱石の二大作品を一冊に収めた漱石文庫の決定版
「親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしている」坊ちゃんを可愛がってくれるのは下女の清だけ。四国の松山に教師として赴任した坊ちゃんは、教頭の赤シャツがうらなりの婚約者マドンナへの横恋慕からうらなりを左遷したことを知り、義憤にかられる。青年教師の痛快な反抗精神を描く『坊っちゃん』。「先生」が私に遺した遺書には、彼の過去が綴られていた。恋愛のために親友を裏切り、自殺へと追い込んだ罪の意識から、自らも死を選んだ男の生涯を描き、孤独な近代人の苦悩を超え、新しい時代に生きる決意を示した『こころ』

『私の個人主義』文豪漱石は、座談や講演の名手としても定評があった。身近の事がらを糸口に、深い識見や主張を盛り込み、やがて独創的な思想の高みへと導く。その語り口は機知と諧謔に富み、聴者を決してあきさせない。漱石の根本思想たる近代個人主義の考え方を論じた「私の個人主義」、先見に富む優れた文明批評の「現代日本の開化」、他に「道楽と職業」「中味と形式」「文芸と道徳」など魅力あふれる5つの講演を収録。

 
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