アフリカ大陸南部のとある国で、現地人にドン引きされるくらい超田舎に住んでいた私が、同僚の現地人女性にパソコンでの『メールの送受信』(受信したメールの添付ファイルに必要事項を追記してまた添付して返信する)作業を教えるというそれだけのお話です。それだけの話ですが、前後編になっております。こちらは後編のお話。果たしてメールの返信はできたのか!?
続きです。
前回までのお話はこちら→【アフリカ暮らし記5】住んでいる地域がど田舎すぎて現地国民にひかれる
目次
アフリカの人たちとの時間感覚の違いに慣れはじめる
どうせ約束の14時に行っても、
100パー彼女は来ていないだろうから
14時に家を出る。
14時半オフィスに到着。
まあ当然いない。
(もしいたら逆にびっくりするわ。)
ふつう〜〜に、15時ころ登場。
(おめーの14時は15時かっ!?)
まあこれはこの国では日常風景だしアフリカンタイムなので
1時間くらいの誤差なんて誤差のうちではない。
待った内にも入らない。
某とある日本人の先輩の経験ではこの国で
夕方16時に出るバスを待って待って、
係に聞けば聞くたびに
「almost there(もうすぐだ)」というこのクセモノ常套句で。
そう言われりゃ待つしかなくて、
でもアフリカとはいえども冬季にあたる時期で
夜中は寒くてガタガタ震えながら待ち続け
とうとう夜が明けて
翌朝8時ころにやっとバスに乗れたという・・・
・・・それに比べれば
14時が15時なんて全然オンタイム!!
1時間の差なんて誤差の範囲だぜ!YEAH!!
アフリカ人同僚女性にメールの送受信を教える
午前中にできたこと
- 10MB分バンドル買って、インターネットに接続
- Gmailアカウントにログイン
- 受信メール確認
- 添付ファイルの保存に成功
ここまでで、10MB(日本円にすると100円くらい)
バンドルが切れてランチへ一旦帰宅・・・
バンドル買い足すのに、トークタイム足りないから
トークタイム買ってきて
で、昼から続きをやろう!ってことで
14時の約束が15時過ぎですわ。←今ここ!!
送られて来た書類に必要事項を入力して
その書類添付して送信者に返信するだけなんだけどな・・・
わし「はい、じゃーやろーかー!書類できたー?」
現地同僚女「え?」
「え?」
(やってるわけないよね。。。ごめん聞いたわしが悪かった。)
「じゃあ、その書類作らないと!」
「え?」
「え?」
(もうええわ!このくだり!!)
てか、何の書類かもしらんけど、
あんたが提出しなくちゃいけない書類なんだろ??
そのためにメールでやりとりしたいんだろ?
そこは自分でやってくれよ!!手伝いたくても流石にそこはわかんねーよ!
この同僚、日本でいう公務員にあたる人で
結構ちゃんとした役職の人なんだけどなあ。
ほんで、この国で公務員の人とかは一応みんな
ICTのコース受講して修了してるって聞いたんだけど…なぁ
むしろ、ICTのコース修了してないと公務員になれないって噂も聞いたような
ICTとは・・・?
ICT(Information and Communication Technology)は
「情報通信技術」の略であり、IT(Information Technology)と
ほぼ同義の意味を持つが、
コンピューター関連の技術をIT、
コンピューター技術の活用に着目する場合をICTと、
区別して用いる場合もある。国際的にICTが定着していることなどから、
日本でも近年ICTがITに代わる言葉として広まりつつある。
(出典:コトバンク知恵蔵の解説よりhttps://kotobank.jp/word/ICT-13781)
まあ、コースを終えているからできるってわけではないし
ぶっちゃけ、賄賂でコース修了証書入手ががまかり通る実態もあるようだし
教える側のICT教師の技術や、パソコン自体もまあやばいしな!
その辺も本当に発展途上国だものね…。
パソコンより先にやらなきゃいけないことの方が多いだろうし
なんて考えていると・・・
アフリカに住む日本人は車に連れ込まれることが多い理由
別のスタッフ、同僚男性MR.SFKがオフィスにやって来た。
このおじさん、オシャレさんだし
悪い人じゃない(むしろ好き)なんだけど
月に1週間くらいしか見かけないよな。
何してんだろ?この事務所のスタッフなんだが…笑
「ちょっとちょっと来てくれ手伝って欲しいことがあるんだ!」
「え、今、彼女にパソコンを教えてるとこなんだけど・・・」
まあ、いいか。
書類の入力ができてなければ返信できないし
ここまできたら一人でできるだろう・・・?
と、MR.SFKさんと事務所の外へ
「日本車を買ったから、ちょっと日本語を訳してくれ」
出たー!!!!!
出ました!!
これもこの国でとってもよくあるあるです
アフリカ某国を走る車のほとんどが日本の中古車
この国で、というかアフリカの途上国を走っているのは
ほとんど日本の中古車。
安さでいえば中国車がやはり安いが、すぐ壊れるから
日本の中古車がめちゃくちゃ人気がある。
というか、ここは日本か!?ってくらいに
走ってるのは日本車だらけ。
ガソリンスタンドに行ったら、
極、たま〜〜にBMWとか乗ってる人がいて
「わお、すごい珍しいね!ドイツ車じゃん??」
と話しかけると…
「何言ってんだ!これは日本車だ!」
と言われ、(え、でもBMWってドイツのメーカーだよね・・・)
と戸惑っていると
どうやら、そのBMWも日本の中古車として購入してるから
日本車だってことらしい・・・ううむ。。
BMW JAPANってことか・・・?
アフリカ大陸を走る『水曜どうでしょう』!?
水曜どうでしょう 第28弾「ヨーロッパ20ヵ国完全制覇 完結編」
そして中古車だからか、
「水曜どうでしょう」のステッカーが貼られたままの車とかが
アフリカの道路を走ってたり
『ふぐ旅館』みたいな旅館の送迎マイクロバスとか、
『ひまわり幼稚園』とか、日本語のペイントとかもそのまま走ってて
乗ってる人たち全員アフリカ人の黒人たちなわけで
幼稚園バスとそのギャップが結構見ていて面白い。
アフリカを走る日本車の日本語を消さない理由とは?
日本から来た中古車の車体に書かれた日本語のペイントは
途上国では、あえて消さないことが多い。
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なぜならそれは、日本語が書かれていれば、
日本車だから安心信頼できるってゆう
ある意味付加価値であり、安全の証明になるからなんだってさぁ。
まあ、いくら日本車でもね、
日本では確実に車検通らないような
おいおい、何十回事故って何十年乗りつぶしたんだ??
というような、もうボコボコボロボロの車も走っているから
その辺は何とも言えない気持ちになるが・・・
この国に来てからまだ半年ほどで
もうすでに何台の車に連れ込まれたことか。
で、聞かれる内容はほぼほぼ毎回同じで
「この車のこれ(カーナビ)の表示を英語にしてくれ!」
もう、日本車の輸入販売業者さんよ、
マニュアル作ってあげてくれよ…。
そして、日本の国産車の純正ナビ・・・
アフリカに対応してるわけがねーわな!
動くわけねーだろっ!
ちなみに、輸入車販売はとても儲かるんだろうね
TVCMも日本車の中古車輸入販売業者のCMばかり!
カーナビは使えませんって放送しとけ!と言いたい。
アフリカ人に車に連れ込まれるとこうなる
最近、日本の中古車を購入したMR.SFK氏
もう、車内のいたるところにある、
日本語標記が気になって仕方ないらしい。
日本人ならこんなとこになんか書いてあったっけ?
てか、どうでもいいわ・・・って
気づかないようなところも
気になって仕方ないみたい。
「これはなんだ?」
「これはなんて書いてあるんだ?」
「えーと・・・これは”オイル交換の目安時期”で
”4万㎞走ったらオイル交換してね!”
と、”オイルエレメントも点検してね”って書いてあるよ~」
「オイルエレメントってなんじゃ??」
「知らん。」(てか、英語やろそれ)
というか、わし、自分の車持ってないし
自動車整備関係に詳しいわけがない・・・
つかつかつ~~~か!
車なんて買ったこともないんだけど!
てゆうか、アフリカ来るまでは
東京でさ、一人暮らししながら派遣で毎日働いてたって
車なんか持てるわけがねんだよ!
なのに、なんだ!?君たちは!?
来たいときに出勤して来て、
一日中、仕事らしい仕事しないで!
木陰でぼんやりだべって!
ストレスもなく昼ごはんに帰宅して・・・
午後からは誰もこない・・・みたいな・・・
それで車が買えるだと;お;お;お;お;お;お!?
そう考えるとさぁ〜
クソ狭いワンルームとか1Kの部屋で
東京でアクセク働きながらも、
マイカーの一つも買えない人生よりは
アフリカのがある意味、よっぽど豊かだよなあ。
まあ、貧富の格差が本当に激しいけども。
そりゃー東京みたいに交通網が発達してたり
娯楽があったりコンビニがとかは、なーんにもないけどさー…
こういうリアルにのどかな暮らし、
アフリカンタイムな生活に慣れてくると
東京で暮らしていたことの方が現実味がなくなってくる・・・
「で、ナビのTVね。運がよければ
電波拾って見れるかもだけど、まあたぶん観れないよ。」
「このボタンも使えないしー、あ、CDとラジオはOK。」
「おお~、それでは、これはなに??」
SFK氏が、指さす先には、
ハンドルの脇にある小さなマイク。
ん?なんじゃこれ??しらん。
けど、知ったかこいてー
「あー、これはねー、もしも日本に
この車で行った時に
このマイクに向かって話せば、
どこにでも連れてってくれるんじゃないかな〜?
すごいよねージャパニーズテクノロジー!!」
って説明したけど、間違ってないよね??
まあ間違ってても、別にいいんだけど。
あれ!?そういえばPCメールの同僚女性はどうなった!?
そうこうしてたら事務所の外に出てきた
PCメール送受信中の彼女。
「あれ?終わったの?メール送れた?」
「へい!あなたを待ってたのよ!」
「え?」
「え?」
見てみると、あんたまだ書類出来上がってないやんか!!
それは私がいなくてもできたやろが!!
なぜ、や ら な い の か!?
こうゆう感覚がね、理解できないというか
なかなかどうも、異文化だよなぁ・・・と実感するが
まあ仕方ないさ。待つよ。
ひたすら待つ。。。
(ほんまに指1本しか使わないよなー)
「あ、できた?はい、ほんじゃーどこに送るの??ここ?」
「OKOK、ほなGmail開いて~・・・」
・・・・って、え?なにしてるの?
何書いてるの?
「え?」
「え?」
パソコン画面に出ているアドレスをね
うん、メールアドレスをね・・・
紙に書き写してた。。。
がつん!と、
軽く(?)カルチャ―ショックきたね、うん。
コピペすりゃーいい・・・・・
いや、いいや!書こう!
どんどん書いていこう!
何でもかんでも文明の利器に
頼ったらいかんわ!そのうちバチ当たるわよね!!ごめん!
でも遅い!すまん!
コピペして返信してさっさと終わらせたいわ!!
これね、このくだり、午前中からやってるわけよ!
1本メール返信するのに何時間かかっとんねーーーん!!って話ですよ
へいへい、はい、そこね、はい反転してね、
[ctrl&c]でコピれるから!はい!
ほな、送っちゃおう!すぐ送ろう!!(そして帰りたい)
「バンドル買う分のトークタイム買ってきた~~?」
「え?」
「え?」
・・・・・・・・・・・・・・・・
「えっと〜、バンドルがないと
インターネットに接続できないって午前中に説明したよね・・・、
ま、明日!!やろう!ね、続きは明日やろう!
トークタイム入れて、バンドル買っといて・・・ね・・・・」
「え?」
「え?」
あ、そか・・明日は事務所じゃなくてフィールド行く日か
わしも行くわ。
何時出発?6時?遠いから?
マジ朝6時?何時集合?
え、迎えに来てくれる?
OK、んじゃ、家で待ってるからね!連絡してね・・・。
結局1日がかりでメールひとつ返信できてませんが?
さて、明日、壮大なアフリカンタイムが流れる中
明日の朝、私が出発できるのは何時になるでしょう!?
そもそも、本当に迎えに来てくれるのか?
それは神のみぞ知る。えーめん。
向こうから来たメールに、
添付された書類にちょこっと〔名前とか〕記入して返信する。
普通に考えたら5分もかからない・・・
なんぼかかっても10分もあれば終わりそうな
この作業がいつ終わるのか。
それも神のみぞ知る。びーめん。
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