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【本日の名言】ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらずby鴨長明 の意味・解釈・教訓とは?

川の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず

【本日の名言】「ゆく河の流れは絶えずして しかも もとの水にあらず 」by 鴨長明 (かものちょうめい) とは 鎌倉初期の歌人の 鴨長明 による『方丈記』の有名な冒頭部分だが、その続きとその意味・解釈・教訓とは?鴨長明 とはどんな人物?そのほかの名言や関連する本などを紹介





【本日の名言】 ゆく河の流れは絶えずして しかも もとの水にあらず の意味・解釈・教訓とは?

この言葉の参考出典は 鴨長明 による『方丈記』 より。

有名な方丈記の冒頭部分の文章である。
続きも踏まえて意味を考えてみよう

「ゆく河の流れは絶えずして しかも もとの水にあらず」 の言葉の意味とは?

ゆく河の流れは絶えずして
しかも
もとの水にあらず

淀みに浮かぶうたかたは
かつ消えかつ結びて、
ひさしくとどまりたるためしなし。

世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

<現代語訳>
川の流れは絶えることはなく。それでいてそこを流れる水は同じもとの水ではない。
川の淀みに浮かぶ水の泡(うたかた)は、一方では(形が)消え、また一方では(形が)できて、
そのまま長く止まっているという例はない

世の中に生きている人とその人たちの住処もまた、ちょうどこの川の流れや水の泡のようなものである

世の中の人間とその人々が住むこの世の中の全ては移ろいゆくものである。
一見、変化が全くないように思えても川を流れる水の泡が現れては消えていくように
世の中の人間と住処(家など)も川の流れと同じように
人は生まれて(現れて)は人は死んでいく(消えていく)し、家もまた同様である
川の流れの水泡と、この世に生きる人と住処(家)も常に移ろい、入れ替わっているのだ
この世は儚いものである。(無常)

鴨長明 のその他の名言や関連本おすすめ


「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」ではじまる「方丈記」の冒頭が絵本になりました。
無常観をうたった名文と、河の流れやうつろいゆく情景が美しい、心が落ち着く絵本です。

鳥は林を願う
鳥にあらざればその心を知らず

【本日の名言】鳥は林を願う 鳥にあらざればその心を知らずby 鴨長明とはどんな人物?意味・解釈・教訓とは?

世にしたがへば、身くるし。
したがはねば、狂せるに似たり


枕草子・徒然草とともに日本三大随筆に数えられる、中世隠者文学の代表作。人の命もそれを支える住居も無常だという諦観に続き、次々と起こる、大火・辻風・飢饉・地震などの天変地異による惨状を描写。一丈四方の草庵での閑雅な生活を自讃したのち、それも妄執であると自問して終わる、格調高い和漢混淆文による随筆


『方丈記』の作者、鴨長明が書き溜めた仏教説話集。人間の欲の恐ろしさを描く話には、峻烈な迫真の力があり、執心により親指が蛇になってしまった母親、橘の実を食い尽くす小虫に生まれ変わった老女などの姿が描かれる。その時々で変わりやすい「心」の諸相を凝視し、自身の執着心とどう闘い、どう鎮めるかを突きつめていく長明の記述は秀逸。新たな訳と詳細な注を付し、全8巻、約100話を上下2巻に収録する文庫完全版。


和歌に関する知識を網羅したり秀歌論を展開するそれまでの歌論とは違い、歌人たちの逸話や世評、宮廷歌人だった頃の楽しい思い出なども楽しめる肩のこらない説話的な内容をあわせもつ。一流の歌人としても知られた長明の人間像を知る上でも貴重な書をはじめて文庫化。中世和歌研究の第一人者による、詳細な注と分かりやすい現代語訳ですっきり読める、最高峰の古典注釈。重要語句・和歌索引付き。

日本の三大随筆のひとつ『方丈記』とは?

鎌倉初期の鴨長明による随筆集『方丈記』ってどんな本?

「方丈」とは1丈(およそ3m)四方 約四畳半ほどの広さのこと

鴨長明が出家して日野山にある方丈(あん:仮小屋のようなもの)に住み
隠遁(いんとん)、遁世(とんせい)、隠棲(いんせい)=世俗(俗世間)を離れて山中などでひっそりと静かに隠れ住むこと

そのような生活をしながら考えたことや日常などを綴った随筆集

鴨長明といえば『方丈記』と教科書にものっているが流麗・簡潔な文体が特徴
『方丈記』は『枕草子(清少納言)』『徒然草(吉田兼好)』と並ぶ日本の三大随筆の一つである。

その内容は仏教的無常観をベースとし、様々な実例をあげつつ人生の無常厭世をつづった隠者文学の代表である。




鴨長明(かものちょうめい)とはどんな人物?

鴨長明(カモノチョウメイ)(俗名:かものながあきら)
法名:蓮胤(れんいん) 別名:南大夫、菊大夫とも

出典:Wikipedia

1155年ごろ誕生〜1216年没(享年61歳)
鎌倉前期の歌人・随筆家

鴨長明(かものちょうめい)は京都の賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)
通称下鴨神社禰宜(ねぎ:神職)の家系に次男として生まれた。

和歌を学び、後鳥羽院に歌人としての才能を認められ、
新古今和歌集にも入選するなど和歌所寄人となり数々の歌を詠んだ

かねてからの望みであった神職(禰宜)としての出世の道を閉ざされ、50歳で遁世する
遁世(とんせい)とは俗世間の汚濁やわずらわしさをのがれて仏門に入ること

一説には許されたものしか演奏できないとされる秘曲『啄木(たくぼく)』という雅楽における琵琶の曲を
鴨長明が伝授を受けていないのに無断で演奏したことがきっかけとなって50歳で出家し、隠遁生活に入ったという逸話もある

日野の外山に、方丈の庵(仮小屋)での閑居生活の中で、多くの随筆を綴って晩年を過ごした。

鴨長明に関連する作品 三大随筆とは?

日本の三大随筆とは『方丈記(鴨長明)』『枕草子(清少納言)』『徒然草(吉田兼好)』のことである


「春はあけぼの…」一条天皇の中宮定子に仕えた宮中での生活を英知とユーモアの筆致で綴った平安の清少納言「枕草子」。「ゆく河の流れは絶えずして…」波瀾に満ちた人生を送り、鎌倉前期の大火や地震などの自然災害や人災に見舞われた体験を綴った最初の災害文学・鴨長明「方丈記」。「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて…」鎌倉末期の無常観に基づいた随想や人生訓を鋭い洞察で記した兼好「徒然草」。現代の名手による新訳・全訳で収録。


日本人にもっとも親しまれてきた随筆『徒然草』。人生・恋愛・政道・自然観・美意識・有職故実など、243段の話題がしばしば連想的な配列で並ぶ。無常観が流れ、尚古的な思想が著しいが、実益をもたらす技能を尊重するなど、中世の現実を見据えた視点もあわせ持っている。近年劇的に進んだこの時代の歴史学の研究成果を取り込み、歴史、文学の双方の領域にわたり基礎的事項から再考。本文、注釈、現代語訳のすべてを刷新した決定版


大人のための、新訳。北村季吟の『枕草子春曙抄』本文に、文学として味わえる流麗な現代語訳を付す。上巻は、第一段「春は、曙」から第一二八段「恥づかしき物」までを収録。全二巻。




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