【本日の名言】「人間は理想が無くっては駄目です」とは明治・大正期の小説家・田山花袋(たやまかたい)の作品『田舎教師』に出てくる言葉ですが、その意味・解釈・教訓とは?田山花袋とはどんな人物だったのか?などについて
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「人間は理想が無くっては駄目です」の意味・解釈・教訓とは?
この言葉の出典は田山花袋(たやまかたい)による小説『田舎教師』より
人間は理想が無くっては駄目です
この言葉の意味としては・・・・
人間以外には理想を持つ生き方をしているものはいない
人間らしく生きるためには理想をもって、どんな人間になりたいのかどう生きるのかを考えて生きなくてはいけない
実現可能かどうかは問題ではない、とにかくまずどんな人間になりたいのか、どんな人生を送りたいのか。
理想を描いてみることが人間らしく生きるということ。
そして進むべき方向性が定まったら、その理想に向かって方向を定めて一歩づつ歩み出すのが人間らしい生き方なのではなかろうか。
こんなはずじゃなかった。自分の人生がこうなったのは親のせいだ、誰かのせいにしたくなることもあるけど
自分の人生は自分で切り開くもの、自分自身で理想をもって日々自分の人生を人間らしく生きていこう。
田山花袋の著書『田舎教師』とは、
文学への野心に燃えながらも、田舎の教師のままで短い生涯を終えた青年の出世主義とその挫折を描いた作品
田山花袋とはどんな人物?
田山 花袋(たやま かたい)
本名は録弥(ろくや)別号:汲古
1871年(明治4年)群馬県にて誕生〜1930年(昭和3年)没(享年59歳)
明治・大正期の自然主義文学を代表する小説家
田山花袋は現在の館林の藩士の家庭に生まれ、9歳で丁稚奉公に出て、有隣堂書店で丁稚奉公するが、何らかの事情で帰郷した。
12歳から漢学塾にて漢詩を学ぶ
兄に従い上京したのち、1891年に尾崎紅葉(おざきこうよう)に入門する
尾崎紅葉の指示で江見水蔭(えみすいいん)のもとで指導を受けた
『瓜畑』などを書いたが、客観的態度を重視した『重右衛門の最後』によって文壇に認められる
国木田独歩や島崎藤村などとも交友を深め
評論では『露骨なる描写』を文芸誌『文章世界』などで発表
田山花袋の代表作となる1907年発表の『蒲団(ふとん)』で日本の自然主義文学の方向性を定めたとされる
『蒲団』は妻子ある中年作家のもとに弟子入りしてきた女学生に横恋慕し、
その中年が片思いに身を焦がし、女弟子の使った夜着の匂いを嗅いだりするなどの私小説的な描写がリアルでセンセーショナルな作品であり当時としては非常に反響があった。
島崎藤村と並ぶ自然主義文学の代表作家となったが晩年は宗教的精神主義になり
どちらかというと淡々とした作品を書いた。
脳溢血・喉頭癌によって死去。
田山花袋の代表的な作品
『蒲団』『時は過ぎ行く』『生』『妻』『田舎教師』『一兵卒の銃殺』など
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