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【本日の名言】真の勇気というものは極度の臆病と向こう見ずの中間にある by セルバンデスとは?

【本日の名言】真の勇気というものは極度の臆病と向こう見ずの中間にあるbyセルバンデスの意味とは?これを残したのはスペインの作家セルバンデス。セルバンデスは『ドン・キホーテ』の物語の作者でもあります。セルバンデスとはどんな人物なのか?『ドン・キホーテ』の内容は意外と知らない人も多い?ドン・キホーテとはどんな物語?ほかにも名言がある?




「真の勇気というものは極度の臆病と向こう見ずの中間にある」の意味とは?

翻訳者によって表現は度々多少変わるが、
この言葉はセルバンデスの普及の名作『ドン・キホーテ』の中で書かれている言葉である。

どういうことか紐解いてみることにしよう。

真の勇気、本当の勇気とはどこにあるのか?

「極度な臆病」とは端にちょっとした物事でも怯え怖がり、小心な様子

「向こう見ず」無鉄砲、前後を考えずに物事に突進するような、無謀な、命知らずな様

要するに、
真の勇気にたどり着くには、臆病過ぎてもいけないし、
無謀で無鉄砲過ぎるのも本当の勇気とは言わない。
本当の勇気とはその中間にあって、中庸の精神が大事である。

と言った意味合いだろう。

この言葉の出典は


こちら↓岩波文庫『ドン・キホーテ』後編より
「拙者は、本当の勇気というものが、臆病と無鉄砲といった二つの極点をなす悪徳のあいだに位置する美徳であるということをよく心得ておるからでござる。しかし、勇敢な者が度を越して無鉄砲の領域に達するほうが、臆病の領域に落ちこんでしまうよりはましでござろう。ちょうど放蕩者が寛大な人間になるのは、守銭奴がそうなるより容易であるように、無鉄砲な男が真の勇者になるのは、臆病者が真の勇気にたどりつくよりはるかに容易ですからの。」

ドンキホーテの作中に出てくるその他の名言は?

「史上最高の文学百選」
(世界54か国の著名な文学者100人の投票による)で見事1位を獲得した『ドン・キホーテ』というセルバンテス長編小説には感銘を受ける名言が非常に多いことでも知られる。

私が好きな『ドン・キホーテ』の中の名セリフを一部紹介したい。
これらはほんの一部だが、誰もがどこかで聞いたことのあるセリフかもしれない。

  • 「幸運はそれが失われるまで知られない」
  • 「正直は最良の政策」
  • 「パンさえあれば、たいていの悲しみは堪えられる」
  • 「つまらぬ財産を持つより、立派な希望を持つ方がマシだ」
  • 「私は裸でこの世に来た。私は裸でこの世から去らねばならぬ」
  • 「嫌われもしないのに絶望しないでください。あなたを好きでも嫌いでもないのです」
  • 「自分一人で勝手に狂人になって自分で狂気の中に閉じこもる分にゃ、それほど悪いことでもなかろうさ」
  • 「分別よりも愚行の方が、とかく仲間や追随者を呼び寄せるものだ」

『ドン・キホーテ』の作者セルバンテスとはどんな人物?

『ドン・キホーテ』(『Don Quijote』/『Don Quixote』)
ドン・キホーテの作者として知られるセルバンテスの本名

Miguel de Cervantes Saavedra(ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ)

スペイン帝国で1547年に誕生〜1616年没(享年69歳)

出典:Wikipedia

セルバンテスは少年時代から活字中毒の読書好きであったが、
セルバンテスの父親は外科医としての仕事がうまくいかずに家族はスペイン中を転々としていたためにセルバンテスは教育を十分には受けていないが、10代の頃にルネサンス期の人文学者ロペスに仕えることで教えを受けた。

人文学者ロペスはセルバンテスのことを「我が秘蔵の弟子」として高く評価していたという。

セルバンテス囚われの人生 投獄生活の中でドンキホーテの構想を練る

セルバンテスは20代の頃に、レパントの海戦に従軍し、被弾して左腕を負傷し、さらに、帰国する途中に海賊に囚われ捕虜の身となり、それから5年間もの間、虜囚生活を送った。
セルバンテスは4度にわたり、他の捕虜を扇動し脱出を図ったが全て失敗に終わっている
この際に処刑されなかったのは、仕官するための推薦状をもっていたために大物扱いされていたためだというがある。

ようやくスペイン本国に戻ることができたが、1585年に父親が他界した後は、セルバンデンスが家族を養うことになり、スペイン無敵艦隊の食糧調達係となったが、食糧の調達のために、教会から強引に強制的に取り立てを行ったとして投獄される

その後、徴税吏(税金の取り立て官)の仕事についたが、税金を預けていた銀行の破産によって、預けていた額の30倍もの追徴課税金を負債として背負わされ、払えるわけもなくまたまた投獄される・・・。

この3度目の牢獄での投獄生活の中で、セルバンデスは『ドン・キホーテ』の構想を練っていたという

『ドン・キホーテ』は400年で5億部以上も刷られた大ヒット作!?

1605年に『ドン・キホーテ』の前編である『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』が出版された。
出版されるとすぐに人気を博し、評判が評判をうみ
海賊版も含めると、同じ年に6度も版を重ねたという・・・

1612年には英訳、1614年にはフランス語訳が出版されるほど世界的に高い評価を得た

ドン・キホーテの後編は10年後の1615年に出版されたが、セルバンデスによるドンキホーテの本物の後編が出るより前
「贋作のドンキホーテ」がドン・キホーテの続編として偽物によって出版されるほどの人気があったという

そして400年以上の時を経た現在に至るまでに、なんと5億部以上も出版されているという、単一書籍としては世界一のベストセラー小説が『ドン・キホーテ』であるが、そんな空前のヒット作品を生み出しながらも、作者セルバンテスは『ドン・キホーテ』の版権を安く売り渡していたため、彼の暮らしが楽になることは一生なかったが、その後もセルバンデスは小説の創作・執筆活動を死ぬまで続けた。

  • スペインのマドリードの中心部には『ドン・キホーテ』の作者セルバンデスから名付けられたセルバンデス通りというストリートがある。
  • スペイン国内で発行されるユーロ硬貨のうち10、20、50セント硬貨の片面にはセルバンテスの肖像が刻印されている。
  • セルバンテスの生まれ故郷のアルカラ・デ・エナーレスには生家が保存されており、町の中央広場は彼の名にちなんでセルバンテス広場なっている。
  • かの有名なシェイクスピアもセルバンテスの著作に影響を受けたとされている。




『ドン・キホーテ』とはどんな物語?

世界文学史上最高の傑作とも言われ、現在の小説は全て何らかの意味でドン・キホーテの変奏にすぎないと言わしめるほどの圧倒的な影響力をもった近代小説の祖である。セルバンテスの長編小説『ドン・キホーテ』はミュージカル映画『ラ・マンチャの男』の原作としても有名だが、きちんと内容を知っている人は意外と少ないのではないだろうか。

『ドン・キホーテ』本編の主人公の本名は?

ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ という50歳がらみの男である。
主人公の本名はアロンソ・キハーノであり、ラ・マンチャに住んでいたただの田舎の郷士(日本でいえば田舎侍)にすぎなかったが、
大好きな騎士道小説を読みすぎたせいで気が狂い・・・自分の土地を売り払ってまで本を買うほどに騎士道小説を耽読した挙句…

主人公は完全に正気を失い、現実と物語の区別がつかなくなってしまう
自分を騎士道小説で読んだ、遍歴の騎士であると思い込み・・・

「自分はドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャである」

と名乗り、世の不正を正すために、古い鎧を磨き上げて着込み、近所に住む百姓サンチョ・パンサという近所に住むただの農夫(彼は現実主義者)を従者として従え、やせ細った老馬ロシナンテにまたがって旅に出て、様々な冒険と失敗に出会うという長編小説である。

気が狂ってしまっているドン・キホーテは、現実の出来事を全て騎士物語的設定に置き換えて認識しているために、ゆく先々で奇行をおこしトラブルを巻き起こす。
その奇行の例として

  • 現実の宿屋城と思い込み宿屋の主人城の城主だと思い込んだり
  • 
立ち並ぶ風車巨人だ!と思い込み、全力で突撃していくなど・・・・

ドンキホーテの物語はもともとは滑稽な話の本であるとしての評価が高かったが
時代が進むにつれ、人間の悲劇を描いたもの悲しい物語であるとの見方もされるなど様々な評価がされるが
『ドン・キホーテ』の物語は1605年の初版から400年以上の時を経てもなお、語り注がれる名作であることは間違いないだろう。

ちなみにドンキホーテとは、空想的理想主義者の代名詞でもあるが、私もそうならないように
現実との折り合いをある程度つけて生きていくべきか、誰にも迷惑をかけない程度に狂ってくべきか日々迷うところではある。

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