【今さら聞けないIR】カジノって賭博罪？日本のどこにIRカジノはできるの？

IRカジノは日本のどこにできる？大阪・夢洲か北海道・苫小牧の一騎打ちか！？IR=統合型リゾートってのはわかったけども、なんでカジノが問題になってるんだっけ？そもそも日本の法律で賭博・ギャンブルは禁止されてるんだっけ？今さら聞けない・・・IR法案を巡って取り沙汰されているカジノと賭博罪の関係と、2025年ごろ開業予定とされているけど、結局いつ、どこに？カジノを含む統合型リゾートIRが日本にできる予定なの？最大三カ所といわれる有力候補地やカジノ予想地などについて

そもそもIRってなんだっけ？って方は
こちらの記事も参考にどうぞ→【IRカジノ】今さら聞けないIRとは？カジノとどういう関係なの！？

日本でカジノは賭博罪で刑法に引っかかる？

そもそも賭博罪ってなに？

偶然の勝負に関し、財物を賭ける罪。
刑法第185条が禁じ、50万円以下の罰金または科料に処せられる。単純賭博罪。
[補説]関連する罪に、常習賭博罪、賭博場開張等図利罪、富くじ発売等罪などがある。
競馬・競輪・競艇などは、それぞれ競馬法・自転車競技法・モーターボート競走法などで認められた賭博なので、
刑法第35条の正当行為となり本罪にはあたらない。
また、飲食物やその代金などを賭ける程度の場合は罪とならない。出典：コトバンクよりデジタル大辞泉の解説

はい、またよくわからんけど
刑法では賭博は禁じられています。
ただ公益目的の公営ギャンブルは例外。

で、カジノってどう考えてもギャンブル・・・賭博やん？？

そもそも、日本で賭博が禁止されてるのはなんで？

金などを賭けて争うことで
「国民の射幸心をいたずらに煽ってはいけない」っていうことが根底にあって
この根拠となっているのが  「賭場開張図利」をめぐる裁判における
昭和25年の最高裁判例。

この判決の主文を読みたい方は
裁判所HP内でPDFで判決の全文が読めるので
興味のある方は読まれるといいかと。
裁判所ウェブサイト内→http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=54521

「射幸心を煽るな」ってどうゆうことか、
ごく簡単に噛み砕いてみると
金をかけて争うことで、
「思いがけない幸運に恵まれたい、苦労せずに良い思いをしたい」という心理（←射幸心）を
助長して（煽って）、
副次的に犯罪（暴行、脅迫、殺傷、強窃盗その他）を誘発するから賭け事・ギャンブルはダメよと。

健康で文化的な社会の基礎を成す
勤労の美風(憲法二七条一項参照)を害するからダメと。

汗水垂らして働いて賃金を得ることを美徳とする
我が国ニッポンの健全な風俗を汚すな！
ということですかね・・・

まあ確かに犯罪の多くが金を巡って起こるもんなぁ・・・

競馬や宝くじはギャンブルなのに賭博罪に問われないの？

ただこの賭博罪に関しては、例外があって、
刑法35条では「法令または正当な業務による行為は罰しない」となっていて、
公益目的で国や自治体が運営する、競馬とかサッカーくじは例外。

いわゆる公営ギャンブルとされるものは
刑法の賭博罪の違法性は問われないってこと
ちなみに公営ギャンブルとされるのは２種類に分類されて

競馬・競輪・競艇・オートレースなどは公営競技
宝くじやサッカーくじのtotoなどは公営くじ

俗にいったら競馬も宝くじも公営賭博とか公営ギャンブル
だけど

地方財政上の公用語としては収益事業。

ほんでカジノは賭博罪に問われないのか？？？

法務省では合法か違法かの判断基準
「目的の公益性」「収益の扱い」「射幸性の程度」「副次的弊害の防止」などなど・・・を列挙

政府の有識者会議では
入場制限やら入場料を取るなどと、
IRは地域経済の振興にあてるということで
刑法との整合性はあり、違法ではないと結論づけたけど・・・

IRを巡ってカジノはなんで揉めてるの？？

揉めてるというか、反対派は
民法との整合性はどうなるのか？ってとこで反発してるみたいですね

民法第９０条では
「公の秩序又は善良の風俗に反する行為は無効である」としてて
賭博は当然これにあたるわけで・・・
賭博によって生じる債務は無効となる・・・
問題はここで、

カジノではカジノ事業者から金を借りることができるけど
公営ギャンブルでは事業者が金を貸すことは許されていない
そもそも、それが客の射幸心を刺激すんじゃないの？？？

この民法の規定が適用されると
カジノ事業者の貸し金は公序良俗違反となり、すべて無効となる・・・・
これをどうクリアするかってことで

政府は「本人の支払い能力を調べて貸す」としてるけど、
それってどうなの？？
ってことで反対派は批判してるんですなぁ・・・

結局IRはいつどこで開業するの？？？（追記あり）

これはまだ未定だからはっきりとはしてないけど

今後の見通しってのはもう見込みで

近々、2018年内にはIR整備法案や、
ギャンブル依存症対策法案が成立するかも？

そうなると、来年夏以降に
IRを選ぶ基準となる基本方針を公表

誘致に名乗りをあげた地域から最大３カ所

開業目標は2025年頃

カジノを含むIRを誘致してる候補地はどこ？

大阪万博開催決定でIRカジノは大阪にできる！？

カジノ法案、カジノを含むIR（統合型リゾート）が出来ると
その地域に多大なる経済効果が得られるが
その建設費用も甚大なものであることは想像にむずかしくないけど

2025年の世界最大級の万国博覧会（万博）の開催地が大阪に決定
大阪の夢洲（ゆめしま）は、大阪府大阪市此花区にある人工島での招致活動に勝利し
見事に万博会場となった。

2025年、このタイミングでの万博開催地決定で
2024年までにIR統合型カジノリゾートを開業したいという
関西の財界は浮き足立っているのではないでしょうか？

実際、アメリカの巨大カジノリゾートグループMGMが
大阪は都市型IRの立地としては完璧であるというような発言もあったようだ。

カジノIRがどこにできるか勝手に予想してみた

優先候補地！？IRカジノ北海道・苫小牧が有力か！？

カジノを中核とした統合型リゾート施設（IR)の開設するのは
民間の企業だが、その施設を設置する場所や地域を最終決定するのは政府判断に委ねられる。

都道府県の知事によって政府へ
IRカジノ施設の誘致先を申請し、全国で最大３箇所を認可する。

北海道からのIR候補地として優先されるのが
苫小牧ではないか？という説が最近注目されている

国際空港でもある新千歳空港に程近い上、
ウインタースポーツで海外からの訪日客がたえない
スキーリゾートのニセコへもアクセス抜群。

というのも、苫小牧では海外企業主導のもと
北海道の先住民のアイヌ民族を巻き込んでのPR活動が加熱している。

というのも世界最大級のカジノ・ラスベガスを有する米国の企業が
北海道・苫小牧をIRリゾートの候補地として有力と見ている。
しかも、アメリカの先住民が経営に携わっているインディアンカジノが注目している。

しかし、一方、地元住民からの期待も高い分、反発も目立つ。
やはり、経済効果で地元にお金が落ちてくれるなら大歓迎だが
ギャンブル依存症に対する対策はどうなのか？という疑問や課題も残る・・・

最大３箇所認定されるIRカジノ候補地のうち
大阪・夢洲と北海道・苫小牧は盤石か！？