ペルーボリビアを旅するにあたって、問題となるのが高所問題!何が問題って富士山級の標高に街がある。マチュピチュの入り口の街であるクスコや、ボリビアのウユニ塩湖なんかも富士山の山頂付近の標高があり、高山病対策が必要不可欠!もともとどうやら高山病の症状が出やすい私が今回の旅で懸念していたのが高山病対策!今回、対策したおかげか否か、無事に大きな症状もなく過ごせたのでそのお話を。
(注:本記事の情報は2017年9月のものです)
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別記事→世界一周航空券でプチ世界一周④ リマ市内の移動手段 メトロポリターノの乗り方
世界一周航空券でプチ世界一周③リマ観光!新市街ミラフローレス地区をお散歩
世界一周航空券でプチ世界一周② 南米ペルーへ!リマで世界一の朝食!?
世界一周航空券でプチ世界一周①1カ国目ペルーの空港で時間潰して朝を待つ
目次
世界遺産マチュピチュ、クスコ、ラパス、ウユニに行くなら高山病対策も気にしよう!
ペルーに来たのはやっぱり世界遺産マチュピチュ目当てです。
マチュピチュって空中都市とか天空都市とかって言われてるけど、
アンデス山脈山中にあるもんで当然、高度が高いのです。
これから向かう目的地、
・クスコ(標高約3400m)
・マチュピチュ(標高約2280m)
・ラパス(標高3640m)
・ウユニ(標高約3700m)
ちなみに富士山頂が3776mです。
とまあ、ペルー、ボリビアでいく目的地のほとんどが
高所高地のオンパレード!
富士山の山頂クラスの標高に街があるのです。
私はもともと高山病になりやすい体質で
木曽駒ヶ岳でテント泊した時も、
タンザニアで1週間かけてキリマンジャロ登山した時も、
頭痛、嘔吐、吐き気、食欲不振、下痢など
絶っっ不調のえらいめにあったから
もうできることなら高山病になりたくない!!
できることなら高山病の対策をしたい!
高山病(高度障害)とは?病気じゃない?
低気圧・低酸素に体が順応できずに起こる症状群のことを言うので
病気とはちょっと違います。
高度が上がると、気圧が低くなり、気圧が低いことによって引き起こされる
体の不調状態のことをいい、症状は様々ですが
酸素濃度が薄くなることによって一番影響を受けるのが脳細胞、なので
高山病といえば頭痛と言っても過言ではないくらい。
この頭痛に加えて、
吐き気、食欲不振、むくみ、脱力疲労感、めまい立ちくらみ、不眠などが
高山病の症状としてはあります。
さらには放屁や下痢なんかも。
人によって症状は様々だし、その程度もバラバラ。
同じ標高にいても、全く平気な人も入れば、
もう、頭痛と吐き気がひどくて動けないなんて人もいます。
例えば8000メートル級の山に登っているプロの登山家でも
体調次第では高山病の症状が現れることも多々あるらしいので
絶対に予防できるようなもんではないみたい。
それでもなるべくなら
症状が出ないためにできることがあるならやっておきたい!!
高山病の対策方法はあるの?
高山病(高度障害)対策 高山病予防にはどんな方法があるの?
高山病対策、なるべく症状を出さないための予防法で
実際に私が実践したことです
- ゆっくりと高度を上げていく。
高度順応に時間を費やすために、平地で海岸沿いのリマ(標高110m)から
飛行機で一気にマチュピチュまで行くのではなく、
リマーイカ(ワカチナ)ークスコーマチュピチュと
全てバスや鉄道の陸路で移動(予算の都合とルートの事情も大いにあるけれど) - 水分補給をこまめに水分をとる!
ただでさえ、高所においては酸素が薄いのに
脱水状態だと血液循環が悪くってしまいます。
だから水分補給のために、ペットボトルの飲み水を常備し携帯。
極力水を飲むように心がけました! - アルコールはなるべく飲まないようにする。
酒は水分じゃないです。。。
普段でも酒飲むと呼吸が浅くなってきませんか??
アルコールには呼吸を抑えてしまう効果があるので、
酸素の取り込み量が減ってしまいます。
なので、酒はやめときましょ。。。
ただでさえ、酒を飲むと頭痛がしてくる体質の私はこれはダメだな。。
と思ってクスコにいるときはクスキーナというご当地ビールがあるので
せっかくだから飲んでみたい気持ちと、あとで頭痛で苦しむのを秤にかけ、
飲まないという選択をしました。。。 - 深い呼吸を心がける。
酸素が薄いので浅い呼吸になりがちですが
深くゆっくり空気を吸ってなるべくたくさんの酸素を取り入れるようにしましょう
吐くのもゆっくり長く吐くことによって、また大きくたくさん吸い込めます。
呼吸は無意識にしてるので、気づいたら浅い呼吸になってて、
忘れてしまいがちなので、意識して深呼吸しました。
高地高所にいるとき、私は意識するためにわざと、声に出して
フ〜〜〜〜〜〜〜と大きく息を吐ききってから
吸い込む深呼吸をするようにしています。
- 高山病予防薬として知られるダイアモックスを飲む(成分名:アセタゾラミド)
日本国内で高山病の予防薬で検索するとダイアモックスが出てくるんですが
市販薬ではないので、日本でこれを手にいれようとすると
医者の処方箋が必要な処方薬となるし、保険適用外の薬。
本来は緑内障とかの治療薬に用いられることがあって利尿作用がある。
ダイアモックスについて詳しい説明はこちらにありましたので参考にしてください
日本登山医学会
→http://www016.upp.so-net.ne.jp/JSMM2006/JSMM/index.htm
というわけでダイアモックスは日本でも病院に行って、
医者の処方を貰えば入手はできるんですが。。。。
日本より簡単で安くリマの薬局で高山病の薬を買う方法
クスコの町でも薬局に行けば買えるらしいんですが、
標高3400mのクスコに入る前に予防で服薬しときたいというのもあって
首都であるリマにいるうちに手に入れておきたくて
リマで購入しました。
高山病予防の薬をリマの薬局で買う方法
我々はリマの旧市街のアルマス広場周辺の帰り道
ラ・ウニオン通りに何軒もある薬局(スペイン語で薬局はファルマシアFarmacia)
薬局の一軒に入り、
薬剤師らしき白衣を着た人に
一応、Diamox(ダイアモックス)が欲しいと言ってみたけど通じなかったので
スペイン語ではAcetazolamida
Acetazolamida(アセタゾラミダ)
Acetack (商品名 アセタック)が欲しい
と伝えると
メモ用紙にサラサラさら〜っと何かを書いて、
まずはレジでお金を払ってきなさいと。
レジでその紙を見せてお金を払うと、
そのレシートを持って、奥の薬のカウンターに行けと言われ
そこでレシートを見せると、貰えました!
無事に高山病予防薬 アセタック(Acetak)を入手!
20錠入りで43ソル(約1500円)でした
クスコに向かう前日から高所にいる間(ウユニ、ラパスくらいまで毎日)
朝・晩に1錠を半分に割って、同行者と半分こにして服用。
利尿作用があるので、余計に水分補給を心がけました。
高山病予防薬としての用法用量は定まった基準がないようですが、
外務省のホームページに書いてあった方法で服用しました。
外務省ホームページのペルーの医療事情のページでも
高山病の予防の薬として色々記載があるので参考にしました
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/peru.html
まとめ
高山病の対策としてやっておくべきこと、わたしが実践したこと。
・なるべく水分補給しまくる
・なるべく禁酒(禁煙も!)
・なるべく深呼吸
・予防薬を服薬する
今回の旅では、この対策によってかよらずか、
高山病の症状らしき症状はほとんど感じずに
ペルー、ボリビアの高所地帯でも
わたしは、体調を崩すことなく快適に過ごすことができました。
高山病の症状は人それぞれだし、体調次第ってところもあるから、
対策したから絶対にならないわけではないけど
予防をしていなかったら、もっとひどかったかもしれないと考えると
できることならば、やっておいた方がいいと思うし
予防薬を飲んでおくというのも一つの手だと思う
日本で手に入れるのはちょっとめんどくさいけど、
ペルーでは市販薬として販売されてるので
ペルーについてからでも高山病に不安があるならば、遅くはないと思います。