万博開催地が「大阪」に決定したけど、そもそも万博ってなんなのさ?
万博について色々気になることを深掘りして万博関連ワードについてや、
これまで開催された万国博覧会についての情報も調べて解説。
目次
万博ってなに?BIEってなに?登録博と一般博の違いとは?
万博ってそもそもなに!?
国際博覧会(こくさいはくらんかい、英: Universal Exposition, 仏: Exposition universelle)は、 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 |
万博開催地の決定権を持つ『BIE』っていったいどんな組織?
BIE (ビーアイイー)とは?
博覧会国際事務局のことで本部はフランスのパリ。
(国際博覧会事務局ともいう)
フランス語: Bureau International des Expositionsの頭文字で BIE)
(英語だと International Exhibitions Bureau,)
1928年に締結された国際博覧会条約(BIE条約)に基づき
1928年11月22日にBIEという国際機関として設立。
BIEの目的は『国際博覧会条約(BIE条約)の適用を監督、及び確保することである。
なので、普段、我々が
「万博、バンパク、ばんぱく」と呼んでいるもの
たとえば1970年の『大阪万博』や2005年の『愛知万博(愛・地球博)』など
バンパク=「国際博覧会」のことであり、このBIEという国際機関が
BIE条約に基づいて正式に登録もしくは認定されたもののことを指す。
万博には種類があるって知ってた?
万博と名のつく博覧会やイベントは多種様々あるが
今回、2025年開催の大阪が会場に決まった万博は
最大規模の国際博覧会で『登録博』と呼ばれるもの。
実は私たちが『万博』と一口に言っているものには
BIE条約によって、種類種別が区分分けされている。
その分ける基準が、時代によって、変遷があり度々混乱を招くが
現在採用されているのは1996年以降に改定されたBIE条約に基づく2種類で
登録博(登録博覧会)と認定博(認定博覧会)に区分される
それ以前(改定前の旧BIE条約の時代)には
大きく、「特別博」と「一般博」として区分けされていた。
登録博覧会と認定博覧会の違いは?
『登録博』は最大規模であり、総合的な博覧会で
登録博の開催頻度は 5年ごとと決まっている。
開催地をどこの国のどの都市での開催をするかの決定は
博覧会国際事務局(BIE)の投票によって選ばれる。
「登録博」は旧BIE条約では「特別博」に相当する。
登録博覧会 International Registered Exhibition (or World Exhibition)
テーマ | 一般的で総合的なものであること |
開催期間 | 6ヶ月以内 |
会場の面積 | 無制限 |
開催の間隔 | 5年おき |
これに対して『認定博』とは登録博より小規模のもので
登録博が行われる5年間隔の合間の期間に
各国政府、民間会社によって開かれるものである。
(認定博覧会・旧「一般博」General categoryに相当)
認定博覧会 (International Recognised Exhibition)
テーマ | 特定の専門分野によるもの |
開催期間 | 3ヶ月以内 |
会場の面積 | 25ha(ヘクタール)以内 |
開催の間隔 | 登録博の間の合間の期間 |
ちなみに・・・
EXPO’70大阪万博はWorld Exhibition – (General International Exposition 1st Category)
「国際博覧会 第1種一般博」
EXPO 2005 AICHI, JAPAN 愛知万博(愛・地球博)もは旧条約と改定後の新条約の
批准タイミングによってInternational Specialised Expo 「特別博」となっている。
万博(万国博覧会)は何のためにやるの?
元々は帝国主義的な国威発揚の場としての開催されたとされている。
世界中のものを集めて大きな展示会を!産業の結果や最新の技術を披露し合あうことで
人類の発展のために開催される。
これまでに開催された特別博と目玉は!?
日本がまだ鎖国していた江戸時代、ペリーが来航する2年前には
世界で初となる万国博覧会がロンドンで開催されていた!
当時、万博というのは、国の力を誇示する場としての意味合いも強く
これまでの万国博覧会(万博)主な開催国は?
何が目玉だった?
年代(西暦) | 開催地 | 目玉となったパビリオンやその博覧会についての話題 |
1851年 | ロンドン | ヨーロッパを中心に25カ国(江戸時代:当時日本はまだ鎖国中!) |
1867年 | パリ | 日本が初参加し、日本刀や和服を展示しパリ万博の目玉となった |
1889年 | パリ | この万博の目玉としてエッフェル塔建設 |
1970年 | 大阪 | 岡本太郎による『太陽の塔』 米ソの冷戦時代宇宙開発競争激化中 アポロが持ち帰った『月の石』に大行列 |
2010年 | 上海 | 約160年の国際博覧会の歴史において発展途上国における初めての開催、台湾や北朝鮮が参加したことでも話題に |
2015年 | ミラノ | テーマは「地球に食料を、生命にエネルギーを(Feeding The Planet, Energy For Life)」 イタリアでは万博開催が利権に絡む汚職の元凶としての反対運動も激しかった |
2020年開催予定 | ドバイ | テーマは「心を繋いで、未来を創る」 |
2025年開催予定 | 大阪 | テーマ『いのち輝く未来社会のデザイン』AIや先端医療を駆使した健康な未来の暮らしの提案 |
大阪万博開催で何が変わる?IRカジノとの関係は!?
2025年の大阪万博開催予定地は『夢洲(ゆめしま)』という人工の島。
夢洲は大阪の負の遺産とも言われている。
現在は物流拠点としての利用されているが、
空き地が目立つためカジノを含むIR(統合型リゾート)を誘致する先としても進行中
今回、大阪での開催が決定した万博の会場建設費やインフラ整備にかかる費用は
なんと約2800億円とも言われている
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの後の一大イベントとして
2025年の大阪万博開催時の見込みとして
およそ2800万人の来場者と約2兆円の経済効果が期待できる予定とのこと。
果たして、本当に夢洲は夢の島となるのだろうか?
万博会場としての会場建設や会場の設備がかさんで
さらなる負の遺産とならないためにも
夢洲に日本初となるIRカジノ(カジノを含む統合型リゾート)ができれば
人工の埋立地であるパッとしない夢洲が本当の夢の島となる日もくるのではないだろうか?
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