イチオシ海外 ケープタウンオススメ観光スポット ロベン島(監獄島!?)に行く前に!!

南アフリカの世界遺産の一つ、ロベン島(Robben islandロベンアイランド)

海外旅行で、その地の世界遺産を巡るっていうのは定番といえば、定番。
だけど、ここは特に、事前にその歴史背景を勉強しておくと数倍楽しめるでしょう
逆に、南アフリカの歴史背景やネルソン・マンデラその人すら知らないと
ただの島観光です。。。まあ監獄のある離れ小島なので、そういった雰囲気や自然環境は楽しめますが
せっかくお金をかけて船でこの島に渡るなら、事前学習を多少なりともしておくことを
私は、オススメします。

実際に、私の20代後半の友人たちはネルソン・マンデラを知らず。。。
(↑マンデラさんを知らない!!そのことに私は喫驚しましたが)
でも、世界遺産だからいってみよ〜って感じで行って、戻ってきて、どうだった?と
感想を聞いたら

う〜ん、まあただの島だったかなー、ガイドいたけど全部英語だし。まぁ船は楽しかったよ
でも、あれだね、やっぱ歴史知らないと楽しめないと思った!

とまあ、そうでしょうなぁ。てか、なんでネルソンマンデラも知らんのよ?あんたたち!?
学校で習わなかったっけ?????

とまあ、そんな感じなので、ケープタウン観光の定番に加えるかどうかは
正直迷うところなんですが
ケープタウンに行くなら南アフリカの歴史背景は絶対に頭に入れといたほうが、
数倍楽しめるはず!

前述の友人2名にに、ロベン島行くなら、
マンデラさんについて一応知っといた方がいいよ!
とアドバイスすると現代っ子はすぐさまスマホでマンデラ検索。。。
どう?マンデラさん知ってたっしょ?と聞くと、

へー、この人って3回も結婚してるんだ〜!モテるんだねぇ〜!!

って、そこじゃねえぇ!!!!笑

負の世界遺産・ロベン島

って、聞いたことがあるでしょうか?ちなみに、ロベンってのはアザラシて意味のオランダ語。

テーブルマウンテンからも見える、ケープタウンウォーターフロントから船で30分。
監獄の離れ小島のイメージとしては、近くないか??と思うが、この島の周囲の海流は強く、激しく
泳いで脱出することは困難であるとされ、刑務所やハンセン病患者の隔離、
そして政治犯の強制収容所として使われました。
かの有名な悪法アパルトヘイト(人種隔離政策)の時代には、
のちに南アフリカの大統領となるネルソン・マンデラさんも投獄されていました。

ロベン島は人種隔離政策の記憶を伝える負の世界遺産の一つで
なんと1996年まで、収容所として機能していたようです。

アパルトヘイトって言葉は中学くらいで習ったかと思います。

アパルトヘイトとは簡単にいうと、
白人支配者が、有色人種いわゆるカラード(黒人、アジア人、混血など)の人たちを
<隔離>(←これがアパルトヘイトの意味)と称して、人種差別を政治、経済、社会、全ての面で
差別することを、制度・政策として南アフリカの国として行なっていた。

調べて行くと本当に多岐に渡って、よくもこんなに細かく差別できたねってくらいの差別を
法として慣行として行なっていた。と。

人種で、肌の色で、差別することを国をあげて、法として認めるどころか、奨励していたというのが
このアパルトヘイト(人種隔離政策)

公園やバスやトイレなどの公共の施設はもちろん、レストランやバーなどの娯楽施設も白人専用、カラード(白人以外)に区別され、白人専用の施設にカラードの人が立ち入れば即逮捕され、
人種ごとに住む場所も決められ、(元から住んでいた場所を追われ、不便で貧しいエリアに押し込められた)
この辺の歴史はディストリクトシックス博物館が詳しいので興味ある方はそちらの記事もお読みください。

就職差別(カラード人種は低賃金悪環境の仕事しかつけない)、教育差別に、
異人種間での結婚は禁止どころか恋愛すら禁止という。

アパルトヘイト政策が撤廃されたのが1991年で、
私が小学生くらいころ、そんなに遠くない前、ついこの間まで、いや、おそらくその当時も
法律としては撤廃されたけど慣例としての差別はなくっていなくて、
きっと今でも根絶はされてないだろうことが結構ショックでした。

多分、中学の社会の授業で習ったのかと思いますが、その時に、一番ショックだったのが
アパルトヘイト施行下の南アフリカにおいての日本人の立ち位置についてでした。
日本人はアジア人、黄色人種、いわゆるカラード人種ですが、当時の南アフリカでは
経済的な理由から「名誉白人」として白人様専用の施設の利用が許されていたというのを先生から
聞いた時にショックで、思春期の私が思ったことは「名誉」っていったいなに??
人種差別に対して、国際社会がNOを突きつけ、経済制裁をしていた中、日本は貿易を続け(しかも積極的に?)その上で得た名誉白人の地位。。。それって名誉?

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経済発展は確かに大事だし、自由経済の考えも大事だけどさ、なんかさ・・・とモヤモヤしたことを
覚えています。

そのアパルトヘイト政策に真っ向から反対していた活動家がマンデラさん

弁護士でもあったマンデラさんは、反アパルトヘイト闘争を率いて活動をしていて
1964年に国家反逆罪で終身刑となり、投獄。

なんと27年!27年もの間、牢獄に収監されながらも
決して諦めることなく、自由民主化への希望を持ち続けた。

27年ですよ!27年!!ふつう、諦めるっしょ???

そのうちの18年をロベン島の独房で過ごしたネルソン・マンデラさん
「刑務所は忍耐と不屈の精神を鍛えるのに絶好の場所、何より信念が試される場所」
と言ってます。

たくさんあるマンデラさんの名言の中で私の好きなもの。

「生まれた時から、肌の色や育ちや宗教で人を憎む人などいない。
人は憎むことを学ぶ。もし、憎しみを学べるなら、愛を教えることもできる。
愛は憎しみに比べ、より自然に人の心に届く。」

不屈の精神で27年もの投獄生活を経て、1993年にノーベル平和賞、
1994年に南アフリカ初の全人種参加の選挙で初の黒人大統領に就任。
2013年に95歳で長い闘争の人生に幕を閉じた。

アパルトヘイト政策や、南アフリカの歴史に関しては一方的な見方では決して見えてこない側面もたくさんあるので勉強するとなると大変かと思いますが、とりあえずさらっとだけでも勉強してからケープタウンに訪れるとまた感慨があると思います。

マンデラさんを主題にした映画も何本かあるので、
それを一つ見るだけでも違うかと思います。

  • マンデラの名もなき看守(2007) GOODBYE BAFANA
    刑務所の看守と収監されていたネルソン・マンデラの交流を描いた作品
  • インビクタス/負けざる者たち(2009)
    アパルトヘイト後人種差別の余波が根深く残る中、ラグビーのW杯が南アフリカで開催、
    ラグビーを通して国民がひとつにまとまる転機となった奇跡を描いた作品
  • マンデラ 自由への長い道(2013年)
    ネルソン・マンデラの自伝の映画化

 

そのマンデラさんが18年もの間を過ごした独房も見ることができるロベンアイランド。

実際に収監されていた政治犯などの元囚人が、刑務所内を案内してくれます。

そのロベン島への実際の行き方は?こちら→イチオシ海外ケープタウン 世界遺産ロベン島への行き方

ロベンアイランド公式HP(英語)

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